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DOGUと横尾忠則寒山百得 [美術館/博物館]

暑くもなく寒くもない爽やかな秋の日に東京国立博物館へ行ってきました。

目的は土偶なので一般チケットだけでもよかったのですが、特別展チケットとあまり金額に差がないので「横尾忠則寒山百得展」チケットを買いました。
同じく開催中の「京都・南山城の仏像」と迷ったけど、本館特別5室って展示が少なくてすぐ観終わっちゃうのよね。

まずは東洋館地下のミュージアムシアターへ。
入り口に土偶のレプリカが置いてあって自由に触ることができます。
こういう体験型の展示ってすごくいいですね。
模様を撫でたり、重さを感じたり。
重量も再現してあるそうですが、結構どっしりしています。

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「DOGU 美のはじまり」
国宝土偶5体をVR映像で詳しく説明してくれます。
一万年以上続いた長い縄文時代の中で、土偶の出土数の変遷を日本地図で見られるのが面白かった。
あとアシスタントとして出てくる遮光器土偶のシャコちゃん可愛い。

縄文時代と土偶について学んだあとは実物を見に平成館考古室へ。

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どれもユニークな造形です。
外国からのお客さんが展示の説明文を読みながらジョーモン、ジョーモンと言っているのがなんだか面白かった。
古墳もそのままKofunなのですね。

爽やかな日陰のテラス席でしばし休憩して、続いては「横尾忠則寒山百得展」へ。
横尾忠則さんは聞いたことある、程度だったのですが、楽しくて刺激的な展示でとても楽しめました。二周しました。
寒山拾得図は元々好きで、どれも見るたびになんだかケムに巻かれるような化かされるような不思議な気持ちになる。
横尾さんの寒山拾得はカラフルで自由。
私もこんな色使いで絵を描いてみたいと思いました。

表慶館は建物自体が素敵で、アートとの融合でなんとも心躍る空間になっていました。
色々写真を載せておきます。

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私は流し見していたのだけれど、男性が2人続けてこの絵を興味深そうに眺めて写真を撮っていた。
改めて見てみたらなるほど男性が好きそうと納得。
まあ人それぞれだと思いますが。

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特に混んでいるということもなく、ゆったり見られてよかったです。

上野公園では「ウエノデ.パンダ中秋節」というイベントをやっていて、美味しそうなものがたくさん売られていました。
私が買ったのは以下の通り。
・パクチー水餃子(すっごい美味しかった!)
・ラムサイコロステーキ(ノーコメント)
・フリフリポテト バターしょうゆ味(安定のおいしさ)
・エッグタルト(初めて食べた。めちゃくちゃ美味しかった。3つはいける)
・月餅(まだ食べてない)

ステージではバブリーなバンドが愉快なライブをやっていてファンも一緒に踊って楽しそうだった。

お祭りの賑やかさと博物館のゆったりとした時間と、両方楽しめた素晴らしい一日でした。




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古代メキシコ展 [美術館/博物館]

東京国立博物館で開催中の「古代メキシコ」展に行ってきました。

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入場制限はありませんでしたがなかなかの人混みです。
夏休みだけどお子さんは思ったよりもいなかった。

中南米の文明ってちょっと不気味で怖いけど何とも言えない妖しい魅力がある。
じーっと見ているとその世界観に取り込まれてしまいそう。
展示品に合わせた背面パネルなど、現地に行った気分になれる空間でした。

全品写真撮影OKの太っ腹。
いくつか写真を載せておきます。

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こういう呪いが「百鬼夜行抄」に出てきた気がする…

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キラッキラ

いつか現地に行ってみたいけど、なんか妙な影響受けそうでちょっと怖い。



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東福寺展 [美術館/博物館]

マティス展の後はトーハクで開催中の東福寺展へ。

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会期ギリギリで平日とはいえGW期間中なので混んでいるかと覚悟して行きましたが、マティス展より空いていた。
午前中はもっと混んでいたと思う。

「遺偈」は高僧が亡くなる前に書いたものらしいのだけれど、なんかぱっと見の印象がアイドルグループの寄せ書きサインぽいなー、と思ってしまった。

「寒山・拾得図」は大体どれ見ても面白い。
得体の知れない笑みが何とも言えない。

目玉の一つは「五百羅漢図」。
14年かけた修復後の鮮やかな姿でお目見えです。
漫画風にアレンジした解説パネルが面白い。羅漢たちの表情が可愛い。

最期の〆は仏像が定番です。
私にとって十大弟子像、四天王像、金剛力士像(仁王像)はテッパン。
でも仏像鑑賞久しぶりすぎて危うく四天王に踏みつけられている邪気たちを見逃すところでした。
それぞれにポーズが違って表情豊かで面白いんだよね。
四天王はやっぱり広目天が好みだな。

仏像大好きなんだけど、最後の方になると疲れてしまって流し見になる傾向がある。
トーハク平成館の展示は巡回できるようになっているから、先に仏像エリアを見た方がよかったかも。
次回の教訓として覚えておきたい。

おまけの軽食と法隆寺宝物館前の眺め。

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暑くもなく寒くもなくとても爽やかで気持ち良かったです。




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マティス展 [美術館/博物館]

東京都美術館で開催中のマティス展に行ってきました。

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人はいっぱいいたけどまあ見られないほどではない。
一部撮影可のフロアがあります。

上の写真の絵は「豪奢、静寂、逸楽」という題で、ちぎり絵のようなモザイク画のようなタッチと明るい色合いが素敵。

「白とバラ色の頭部」

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顔を構成する線の切り方も薔薇っぽいのが面白い。
写真はポストカード。友達に送ろうと思います。

「夜の金魚鉢」

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こちらもポストカード。
今回展示されている絵の中ではこれが一番好きかな。

自画像何枚かあったけど私はこれが好き。

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女性の顔だとこれ。「コレット」さん。

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こちらの「赤の大きな室内」が一番人気の様子でした。

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ヴァンス礼拝堂は外観から祭服まで丸々手掛けた集大成。
マティスのこのテイストがそのまま形になったモダンな礼拝堂です。
機会があれば行ってみたい。

続いてトーハクで開催中の東福寺展へ。


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ピカソ展 [美術館/博物館]

国宝展の後は西洋美術館の「ピカソとその時代」へ。
少し並びましたが当日券ですぐ入れました。

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正直言って私は国宝展よりこっちの方が楽しかった。
そしてメインのピカソよりセザンヌ、マティス、クレーが良かった。
一部を除いて写真撮影可なのも嬉しい。

一番気に入ったのはこちら、セザンヌの「庭師ヴァリエの肖像」

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色の選び方と重ね方、塗るところ、塗らないところ、ゾクゾクするほど綺麗で何度も戻って見ました。
趣味のお絵描きの参考にしたい。

自分が鉛筆で模写やクロッキーをするので、鉛筆画や模写は特に興味を持って眺めてしまう。
ジャコメッティがセザンヌやレンブラントをラフに模写したものが面白かった。
特にクソ上手いということもなく普通なのがいい。

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クレーの作品は気に入ったものがいくつもあったけど「青の風景」が一番好き。

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クレーはタイトルもかっこいい。
「夢の都市」「知ること、沈黙すること、やり過ごすこと」「封印された女」などなど。

マティスの「家に住まう沈黙」はタイトルが意味深でいい。

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ピカソで一番心惹かれたのは「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」かなぁ。

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「30年と30秒」というピカソの逸話がある。
ピカソが街でファンの女性から絵を描いて欲しいと頼まれて、その場でささっと描いて代金として1万ドルを要求した。
30秒で描いた絵にそれは高すぎると驚く女性に、ピカソは「この絵を描けるようになるのに30年かかりましたよ」と答えたという。
本当にあったことなのかどうかわからないけれど、とても示唆的で好きなエピソードです。

お絵描き初心者の私が何時間も何日もかけてようやくなんとか見られる絵を描く一方で、サラサラっと30分くらいで素敵なイラストを描いてしまう人がいる。
羨ましいな、全然違うな、と思ってしまうのだけれど、その人はその30分のイラストを描けるようになるのに10年単位で絵を描き続けてきたのだと思うと、いい意味で諦めがついて、私は私で地道に絵の練習を続ければいいんだ、と思える。

あと、ピカソって福笑いみたいなキュビズムの印象が強いけど、10代の頃の絵って写実的でクッソ上手いんだよね。
伝統芸能もまずは型をきっちりと身につけて、その上で型を破っていく、と言われるけど、キュビズムもただ出鱈目に描いてるだけじゃないんだよなぁ。
まずは基本で堅固な土台を築くことが何事においても大事なのでしょうね。




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国宝展 [美術館/博物館]

「国宝 東京国立博物館のすべて」を観てきました。

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日時指定なので人数制限されているけどそれでもすごい人です。
コロナ前だったら入場3時間待ちとかになってたんじゃないかと思う。

屏風とか掛け軸の壁面展示はまあ見られるんだけど、巻物などのガラスケースに並べられたものは人垣の向こうに垣間見られる程度で、はなっから見るのを諦めてしまう。
トーハク収蔵品ならいずれは常設展で見られるだろう、と思うと、どうしても今見なければ!という熱意がなくなってしまう。

まさに宝刀がずらりと並んだ刀剣ゾーンもこれまた人だかりで、常設展でゆったりじっくり見たほうがいいなぁ、と思って一通り流し見するだけになってしまった。
観世正宗がライティングの具合なのか赤く光っていて血塗られた刀みたいになってたのが印象的だった。

その他、気になったものをいくつか。

屏風で一番気に入ったのは久隅守景の「納涼図屏風」
ヘチマ?の棚の下で親子三人くつろぐ姿が涼しげで良かった。

法隆寺献納宝物の中では「竜首水瓶」が気に入った。
優美な曲線と精巧な竜の装飾が見事。

大きな埴輪は「これぞ埴輪の見本!」という感じの立派なものでした。

国宝ばかりがずらりと並ぶ様は壮観だけど、展示品より人の頭の方をたくさん見た気がする。
ゲームコラボのクリアファイルがちょっと欲しかったけど、何十人も並ぶ会計を待つほどの情熱はなく、何も買わずに会場を後にしました。




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グランマ・モーゼス [美術館/博物館]

美術展ガイドをなんとなく開いてなんとなく目についたところをなんとなく読んでみたら、とても素敵な画家の展覧会だった。

アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス、通称グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)。
寡聞にして知らなかったのだけれど、アメリカ人なら誰でも知っている国民的画家だそうです。
農家の主婦だった彼女はリウマチで動かなくなった手のリハビリをかねて油絵を描き始めた。
本格的に筆を握ったのは76歳のころ。
農村の暮らしを描いた素朴なフォーク・アートがあるコレクターの目にとまり、80歳のときにニューヨークで個展を開く。
それがきっかけでたちまち人気画家となった。

私も最近デジタルお絵描きを始めて、YouTubeのお絵描き講座などをよく見るようになったのだけれど、お悩み相談などで「自分はもういい歳なので若くて上手い人を見ると焦る」というのをよく目にする。
いい歳ったって30前とかで、私なんか40過ぎてるぞ、といつも思う。
別にプロを目指しているわけではないから焦りはないけれど、この歳でいまさら始めてもなぁ、という気持ちもなくはなかった。

グランマ・モーゼスの人生は何かを始めるのに遅すぎることはないと教えてくれる。
もちろん、彼女のサクセスストーリーは稀有な例で、誰もが同じようになれるわけではない。
彼女の何が素敵かって、それは画家として成功したことではなく、70代で始めた絵を101歳で亡くなる年まで描き続けて、1,600点以上の作品を生み出したことだと思う。
そして大統領から表彰されるほどの人気画家になっても、農家の一主婦としての堅実な生活をつづけたこと。
おそらくグランマ・モーゼスは、たとえ著名な画家にならなくても同じように絵を描き続けていたのではないかと思う。

グランマ・モーゼス展 ー素敵な100年人生ー

現在は名古屋市美術館で開催中ですが、11月には世田谷美術館にもやってきます。
ぜひ観に行きたいと思いました。



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国宝 聖林寺十一面観音 -三輪山信仰のみほとけ [美術館/博物館]

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上野の国立博物館で仏像を拝んできました。
久々のトーハクです。
どれくらい久々なのかブログの記録を探してみたら、昨年1月の「出雲と大和」展以来、実に1年半ぶりです。

特別観たい展示というわけでもなかったのですが、午後に別の用事があって、せっかく東京に出るのだから午前中にちょっと寄れるところ……と探してたまたま目に入ったこれにしました。
一室のみの展示なのであっという間に見終わります。

十一面観音菩薩様はたしかに立派であらせられましたけれども、私の心を震わせるというほどではなかった。
仏像はやっぱり正面に立って拝見した時の「見下ろされてる」感がたまらないよなぁ、と思いました。
めっちゃ目が合う。

現在は取り外して保管されている台座の蓮弁はまろやかな二つの曲線が魅力的なお尻のようで、桃尻だねぇ、と思いながら拝見しました。
花びらですけども。

あとは脇侍の日光・月光菩薩のお顔の違いが面白かった。
日光菩薩の方がシュッとしてる。

さらっと見終わった後は常設展へ。
螺鈿や蒔絵が美しいなー、とか。
日本刀の張りつめた美しさは惚れ惚れするなぁ、とか。

あまり時間がなかったのでそのあたりだけ見て、お昼ご飯。
いつもは麺類だけど、この日は少し贅沢して真鯛の蒸し焼きにした。うまかった。

その後、急に思い立って知人のお墓参りに行ったのですが、それはまた別記事にて。


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ピーター・ドイグ展 [美術館/博物館]

半年ぶりで東京へ行ってピーター・ドイグ展を観てきました。
全作品撮影OKという太っ腹。
それが今の時代というものか。

以下、備忘録としての写真。

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一番印象的だった。クリアファイルも買った。

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この部分の色合いが好き。

日時指定ではない前売り券でも入れましたが、それなりに人はいました。
結構、密。



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出雲と大和 [美術館/博物館]

東京国立博物館で開催中の「出雲と大和」展に行ってきました。

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平日のお昼頃でしたが、混雑と言うほどではないものの、それなりにお客さんは多かったです。
展示の数が多くいずれも貴重な文物ばかりで、じっくり見て行くとかなり時間がかかります。
今回は音声ガイドも借りたので2時間くらいかかりました。
最後の頃は疲れてしまってせっかくの仏像ゾーンも軽く見るだけで終わってしまった。。。

説明パネルの一番上に書かれている学芸員の一言メモ?みたいなのが面白くて、本当はもう1周して全部ちゃんと見たかったんだけど時間切れエネルギー切れでした。

美術品の展示と違って、特にこれが!というものはないのだけれども、全体としてとても充実した面白い展示でした。
あ、見返りの鹿は可愛かった。
それと、珍しくおヒゲのある當麻寺の持国天がかっこよかった。

見応えのある展示でした。


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