沖縄の旅 4日目 [旅の記録]
【1月28日(月)】
昨日食べ過ぎたせいか、イマイチ胃がすっきりしない。
そういう日に限って、朝食のおかずがフライとかミートボールだったりする。
まあ全部食ったけど。
今日は首里城へ行きますよ。
モノレールに乗って出発です。
首里駅から首里城のメインゲート、守礼門までは結構歩きます。15分くらいかな。
私は道路沿いを正直に歩いて行ったのだけれど、実は公園内を城壁に沿って行くコースもあって、後から考えるとそこを通った方が楽しかったかもしれん。
案内所で地図をもらって全体像を把握した後、首里城とは反対側にある玉陵をまずは見物しましょう。
ちょっと日陰になっていて見にくいですが、石造りの霊廟です。
南米の古代遺跡に少し雰囲気が似ています。
レリーフの一部に悪魔のような羽の生き物が描かれているんだけど、なんだろう? コウモリかな?
今でも信仰の対象となっているのでしょうか、ちゃんと拝み所が設けられていました。
玉陵は「たまうどぅん」と読むのですが、これを見るたびに私は「玉うどん」と思います。
余談です。
さあ、首里城方面へ戻りましょう。
外国からのツアー観光客が続々と訪れます。
ここの観光はもしかすると午後の方が空いているかもしれません。
写真を撮るにも午前中は逆光になることが多いです。
二千円札の図柄にもなっている守礼門は、思ったよりもささやかで、え、あ、これ? という感じでした。
まあ復元だしね。
それにしても、二千円札全然見かけなくなりましたけど、どこ行ったんでしょうね?
首里城はお城も城壁も沖縄戦で米軍にボッコボコにされたので、当時のものはほとんど現存していません。
わずかに残っているのはお城の土台だけで、これは復元されたお城の床からガラス越しに見ることができます。
資料も乏しく、古老の記憶とわずかな資料と学問的想像力を結集して復元された首里城。
それを紛い物と言ってしまうのはあまりにもったいない。
往時の姿を正確に再現してはいないかもしれないけれど、当時の琉球王国の雰囲気にひたることはできる。
鮮やかな朱色に塗られたお城は3階建ての立派な造りです。
このお城の中に王子が使っていた「鎖之間(さすのま)」というところがありまして、庭園を眺めながら伝統菓子とさんぴん茶をいただいて休憩することができます。
310円というお値段もお手頃で、つい入ってしまう。
うーん、商売上手。
お菓子もお茶もおいしかったです。
首里城がやたらと推してくる楽童子。
楽器や舞が上手で、書や詩歌、茶道にも優れ、その上容姿端麗のエリート少年集団だったそうです。
青空に城壁が映えます。
城壁の向こうにそびえる赤瓦のお城の屋根が美しい。
高い城壁の上からは渡嘉敷島の島影も見えます。
首里城を含む国営沖縄記念公園は、公園全体がとてもよく整備されていて、見どころも多く、なんといっても山の上にあるので見晴らし抜群の眺望スポットが至る所にあり、じっくり隈なく歩き回ったら半日はかかります。
見事な一大観光地です。
スタンプラリーもあって、子供たちのみならず、大きなお友達にも大人気。
初めはめんどくさく思っていた私も、あまりにもあちこちにスタンプ台があるものだからちょっとやってみる気になり、最終的には記念品をもらえる程度には集めてしまった。
記念にもらったシール。
さあ、飛行機の時間があるのでもう帰らねばなりません。
お昼時ですが、食べている時間はない。
駅までの帰り道の途中でふとアイスが食べたくなって塩ちんすこう味のブルーシールアイスを購入。
空港についてからは思ったよりも時間がなくて、慌ただしくお土産を買って帰路につきました。
あ、空港で割高だったけどスターフルーツ買えたよ。
そして、そんな気はしてたけど、帰ってきた次の日にまんまと風邪を発症しました。
次こそはリゾートホテルで何もしない沖縄時間を過ごすぞー!
昨日食べ過ぎたせいか、イマイチ胃がすっきりしない。
そういう日に限って、朝食のおかずがフライとかミートボールだったりする。
まあ全部食ったけど。
今日は首里城へ行きますよ。
モノレールに乗って出発です。
首里駅から首里城のメインゲート、守礼門までは結構歩きます。15分くらいかな。
私は道路沿いを正直に歩いて行ったのだけれど、実は公園内を城壁に沿って行くコースもあって、後から考えるとそこを通った方が楽しかったかもしれん。
案内所で地図をもらって全体像を把握した後、首里城とは反対側にある玉陵をまずは見物しましょう。
ちょっと日陰になっていて見にくいですが、石造りの霊廟です。
南米の古代遺跡に少し雰囲気が似ています。
レリーフの一部に悪魔のような羽の生き物が描かれているんだけど、なんだろう? コウモリかな?
今でも信仰の対象となっているのでしょうか、ちゃんと拝み所が設けられていました。
玉陵は「たまうどぅん」と読むのですが、これを見るたびに私は「玉うどん」と思います。
余談です。
さあ、首里城方面へ戻りましょう。
外国からのツアー観光客が続々と訪れます。
ここの観光はもしかすると午後の方が空いているかもしれません。
写真を撮るにも午前中は逆光になることが多いです。
二千円札の図柄にもなっている守礼門は、思ったよりもささやかで、え、あ、これ? という感じでした。
まあ復元だしね。
それにしても、二千円札全然見かけなくなりましたけど、どこ行ったんでしょうね?
首里城はお城も城壁も沖縄戦で米軍にボッコボコにされたので、当時のものはほとんど現存していません。
わずかに残っているのはお城の土台だけで、これは復元されたお城の床からガラス越しに見ることができます。
資料も乏しく、古老の記憶とわずかな資料と学問的想像力を結集して復元された首里城。
それを紛い物と言ってしまうのはあまりにもったいない。
往時の姿を正確に再現してはいないかもしれないけれど、当時の琉球王国の雰囲気にひたることはできる。
鮮やかな朱色に塗られたお城は3階建ての立派な造りです。
このお城の中に王子が使っていた「鎖之間(さすのま)」というところがありまして、庭園を眺めながら伝統菓子とさんぴん茶をいただいて休憩することができます。
310円というお値段もお手頃で、つい入ってしまう。
うーん、商売上手。
お菓子もお茶もおいしかったです。
首里城がやたらと推してくる楽童子。
楽器や舞が上手で、書や詩歌、茶道にも優れ、その上容姿端麗のエリート少年集団だったそうです。
青空に城壁が映えます。
城壁の向こうにそびえる赤瓦のお城の屋根が美しい。
高い城壁の上からは渡嘉敷島の島影も見えます。
首里城を含む国営沖縄記念公園は、公園全体がとてもよく整備されていて、見どころも多く、なんといっても山の上にあるので見晴らし抜群の眺望スポットが至る所にあり、じっくり隈なく歩き回ったら半日はかかります。
見事な一大観光地です。
スタンプラリーもあって、子供たちのみならず、大きなお友達にも大人気。
初めはめんどくさく思っていた私も、あまりにもあちこちにスタンプ台があるものだからちょっとやってみる気になり、最終的には記念品をもらえる程度には集めてしまった。
記念にもらったシール。
さあ、飛行機の時間があるのでもう帰らねばなりません。
お昼時ですが、食べている時間はない。
駅までの帰り道の途中でふとアイスが食べたくなって塩ちんすこう味のブルーシールアイスを購入。
空港についてからは思ったよりも時間がなくて、慌ただしくお土産を買って帰路につきました。
あ、空港で割高だったけどスターフルーツ買えたよ。
そして、そんな気はしてたけど、帰ってきた次の日にまんまと風邪を発症しました。
次こそはリゾートホテルで何もしない沖縄時間を過ごすぞー!
2019-02-01 15:32
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沖縄の旅 3日目 [旅の記録]
【1月27日(日)】
昨日は晩ごはんを食べなかったのでいい具合に腹がすいている。
ホテルの朝食は定食形式でおかずの種類も多くておいしかった。
朝からローストビーフがついてるぞ。
さあ、今日はあちこち行きますよ。
まずは那覇市唯一のビーチ、波の上ビーチへ。
んー、予想していたよりずっとささやかなビーチです。
そしてご覧の通りの残念な景観です。
海の青さはさすがですね。
お隣の波上宮へ行ってみましょう。
ビーチの上にせり出した崖の上に鎮座する神社です。
顔はめパネルのベストポジションぶりがすごい。
狛犬ならぬ狛シーサー。
ビーチの方へ少し戻って展望台へ行ってみましょう。
木々に邪魔されて全然展望がよくない展望台。(しかも曇天)
公園には猫がたくさん。
さっきのビーチから波上宮を挟んだ反対側にもビーチがあって、ぐるっと回ってそちらへも行ってみました。
ほとんど人がいなくて静かでいいのですが、さ、寒い。。。
強風が吹きつけて寒い。。。
とても本を読むどころではない。
もう行くべ。
お次は福洲園という中国庭園です。
中国福州市と那覇市の「友好都市締結10周年」を記念して作られた庭園だそうです。
絶好の写真スポットと思われるが、誰も通りかからなかったので証拠写真撮れず。
はい、どんどん次へ行きますよー。
モノレールに乗って壷川駅へ。
ここで郵便局に寄って、知人宛てに書いた寒中見舞い(渡嘉敷島でもらったポストカード使用)に風景印を押してもらいます。
風景印とは、ご当地消印みたいなもので、一部の郵便局へ郵便物を持っていって「風景印押してください」と言うと押してもらえます。
すぐに押してくれるということなので、「見ていていいですか」とお願いして押すところを見せてもらう。
あくまで消印なので切手にスタンプの一部がかかる必要があるのですが、せっかくの風景印だからでしょうか、ほんのわずか外枠が切手に掛かるようにして慎重に位置を決めてとても丁寧に押してくれました。
とっても可愛く仕上がって感動。
担当してくれた局員さん、ありがとうございます。
ここから少し歩いて奥武山公園へ。
昨日観光案内所で教えてもらった「おきなわ花と食のフェスティバル」に行きましょう。
県内の自治体や企業がたくさん出展していて、かなり大規模なイベントです。
さすが食の宝庫、沖縄。おいしそうなものがたくさんあって目移りします。
シークワーサーラッシー。
車えびの素揚げ。5本で500円。安い!うまい!
田いもパイ。
うるま市から来たツルおばあ。一瞬、本当におばあが座ってるのかと思った。
ここで試食させてもらったスターフルーツというのは初めて食べたのですが、形も味もとっても不思議。
ラグビーボールの側面をデコボコにしたような形で、輪切りにすると星の形に。
味は何に似ているとかちょっと表現しづらいのだけれど、甘くて皮ごと食べられるアロエみたいな感じ?
食感はもっとシャキシャキしてるかな。
2個1パックで300円とお安いし、とっても気に入ったので買って帰りたかったのですが、あと一日あるし、飛行機だしなぁ、と思ってあきらめました。
一回りして戻ってきたときにはすでに売り切れていた。
他にもいくつかお土産を買って満足したのでいったんホテルへ帰って一休み。
さっき買ったJA婦人部手作りのサーターアンダギー(小5つで100円。安い!うまい!)と、どこでも売ってるさんぴん茶のペットボトルで休憩です。
まだ行きますよー。
お次は県立博物館です。
映像資料も豊富で、じっくり見ようと思ったら半日はかかる。
沖縄の自然、文化、歴史が一通り勉強できます。
ここの展示を見ていると、琉球は決して日本の一部ではなかったということがよくわかります。
薩摩の琉球侵攻から始まって、明治の琉球処分、沖縄戦、米軍統治と、沖縄の人々が中央政府に不信感を抱くのはもっともだよなぁ、とつくづく思いました。
それにしても、沖縄の言葉は耳で聞いても全然わからない!
文字で読むと、なんとなく本土の言葉とのつながりが感じられるのですが、音声だと本当に何を言っているのかさっぱりわからない。
日本だけど日本じゃない、不思議な土地です。
一日歩き回って足がもう限界。
こういう時に限って道を間違えて若干遠回りしてしまったり。
国際通りを見る余裕もなく帰り、ホテル近くの居酒屋を物色。
えいやあ、と入ったお店で、晩ごはんです。
うっちん茶(うこん茶)、厚切りベーコンと島野菜のサラダ、ミミガーのシークワーサーポン酢、島らっきょの漬物。
これでもかと沖縄料理。
そしてイカスミ焼きそばが食べたかったのだけれど、2人前からになってしまうそうで、さすがにそれは食べられないのでやめました。
でもまだちょっと物足りない。
ていうか、私は沖縄そばが食べたい。
あまりあちこち探し歩く元気もなく、いかにも観光客向けのお店に入ったのですが、これは失敗だった。
汁が普通のめんつゆっぽくて全然コクがない。
上に乗っているお肉も、軟骨ソーキとはそもそもこういうものなのかもしれんが、なんだが脂っぽいばかりで気持ち悪くなってしまった。
うーん、ごめんなさい。
半分残して店をでました。
今日はちと食いすぎたな、と反省しながら風呂に入って就寝。
つづく。
昨日は晩ごはんを食べなかったのでいい具合に腹がすいている。
ホテルの朝食は定食形式でおかずの種類も多くておいしかった。
朝からローストビーフがついてるぞ。
さあ、今日はあちこち行きますよ。
まずは那覇市唯一のビーチ、波の上ビーチへ。
んー、予想していたよりずっとささやかなビーチです。
そしてご覧の通りの残念な景観です。
海の青さはさすがですね。
お隣の波上宮へ行ってみましょう。
ビーチの上にせり出した崖の上に鎮座する神社です。
顔はめパネルのベストポジションぶりがすごい。
狛犬ならぬ狛シーサー。
ビーチの方へ少し戻って展望台へ行ってみましょう。
木々に邪魔されて全然展望がよくない展望台。(しかも曇天)
公園には猫がたくさん。
さっきのビーチから波上宮を挟んだ反対側にもビーチがあって、ぐるっと回ってそちらへも行ってみました。
ほとんど人がいなくて静かでいいのですが、さ、寒い。。。
強風が吹きつけて寒い。。。
とても本を読むどころではない。
もう行くべ。
お次は福洲園という中国庭園です。
中国福州市と那覇市の「友好都市締結10周年」を記念して作られた庭園だそうです。
絶好の写真スポットと思われるが、誰も通りかからなかったので証拠写真撮れず。
はい、どんどん次へ行きますよー。
モノレールに乗って壷川駅へ。
ここで郵便局に寄って、知人宛てに書いた寒中見舞い(渡嘉敷島でもらったポストカード使用)に風景印を押してもらいます。
風景印とは、ご当地消印みたいなもので、一部の郵便局へ郵便物を持っていって「風景印押してください」と言うと押してもらえます。
すぐに押してくれるということなので、「見ていていいですか」とお願いして押すところを見せてもらう。
あくまで消印なので切手にスタンプの一部がかかる必要があるのですが、せっかくの風景印だからでしょうか、ほんのわずか外枠が切手に掛かるようにして慎重に位置を決めてとても丁寧に押してくれました。
とっても可愛く仕上がって感動。
担当してくれた局員さん、ありがとうございます。
ここから少し歩いて奥武山公園へ。
昨日観光案内所で教えてもらった「おきなわ花と食のフェスティバル」に行きましょう。
県内の自治体や企業がたくさん出展していて、かなり大規模なイベントです。
さすが食の宝庫、沖縄。おいしそうなものがたくさんあって目移りします。
シークワーサーラッシー。
車えびの素揚げ。5本で500円。安い!うまい!
田いもパイ。
うるま市から来たツルおばあ。一瞬、本当におばあが座ってるのかと思った。
ここで試食させてもらったスターフルーツというのは初めて食べたのですが、形も味もとっても不思議。
ラグビーボールの側面をデコボコにしたような形で、輪切りにすると星の形に。
味は何に似ているとかちょっと表現しづらいのだけれど、甘くて皮ごと食べられるアロエみたいな感じ?
食感はもっとシャキシャキしてるかな。
2個1パックで300円とお安いし、とっても気に入ったので買って帰りたかったのですが、あと一日あるし、飛行機だしなぁ、と思ってあきらめました。
一回りして戻ってきたときにはすでに売り切れていた。
他にもいくつかお土産を買って満足したのでいったんホテルへ帰って一休み。
さっき買ったJA婦人部手作りのサーターアンダギー(小5つで100円。安い!うまい!)と、どこでも売ってるさんぴん茶のペットボトルで休憩です。
まだ行きますよー。
お次は県立博物館です。
映像資料も豊富で、じっくり見ようと思ったら半日はかかる。
沖縄の自然、文化、歴史が一通り勉強できます。
ここの展示を見ていると、琉球は決して日本の一部ではなかったということがよくわかります。
薩摩の琉球侵攻から始まって、明治の琉球処分、沖縄戦、米軍統治と、沖縄の人々が中央政府に不信感を抱くのはもっともだよなぁ、とつくづく思いました。
それにしても、沖縄の言葉は耳で聞いても全然わからない!
文字で読むと、なんとなく本土の言葉とのつながりが感じられるのですが、音声だと本当に何を言っているのかさっぱりわからない。
日本だけど日本じゃない、不思議な土地です。
一日歩き回って足がもう限界。
こういう時に限って道を間違えて若干遠回りしてしまったり。
国際通りを見る余裕もなく帰り、ホテル近くの居酒屋を物色。
えいやあ、と入ったお店で、晩ごはんです。
うっちん茶(うこん茶)、厚切りベーコンと島野菜のサラダ、ミミガーのシークワーサーポン酢、島らっきょの漬物。
これでもかと沖縄料理。
そしてイカスミ焼きそばが食べたかったのだけれど、2人前からになってしまうそうで、さすがにそれは食べられないのでやめました。
でもまだちょっと物足りない。
ていうか、私は沖縄そばが食べたい。
あまりあちこち探し歩く元気もなく、いかにも観光客向けのお店に入ったのですが、これは失敗だった。
汁が普通のめんつゆっぽくて全然コクがない。
上に乗っているお肉も、軟骨ソーキとはそもそもこういうものなのかもしれんが、なんだが脂っぽいばかりで気持ち悪くなってしまった。
うーん、ごめんなさい。
半分残して店をでました。
今日はちと食いすぎたな、と反省しながら風呂に入って就寝。
つづく。
2019-01-31 16:07
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沖縄の旅 2日目 [旅の記録]
【1月26日(土)】
寝返りを打つたびにタバコの臭いがするベッドで、うつらうつらと寝たような寝てないような。
あきらめて早々に起きだしますが、西の夜明けは遅いです。
そして唐突に鳴り響くチャイムの音。
夕方になると鳴るあれです。おうちに帰りましょうっていう合図です。
あれがここではまだ暗い朝の6時にも鳴り響きます。
容赦なく島民を起こす。すごい。
そして朝から風が強い。。。
明るくなってきたので朝食前にちょっとビーチへ行ってみましょう。
一日曇りの予報だったけど、意外と晴れています。
朝食をとっていると、急に暗くなって突然の雨。
なるほど南方の天気は気まぐれです。
しかしこの天気では、私は今日一日どうしたらいいのでしょう。
あの悲しい部屋で鬱々と本を読んでいるしかないのでしょうか。
なんのためにこんな南方の島まで来たのでしょう。
いや、無理。
もう一泊するのは無理。
できればキャンセルして別のところに泊まりたい。
せめて禁煙室に変えてほしい。
いざとなったら100%のキャンセル料を払ってでも帰りたい。
そう心に決めて、フロントへ行ってみると、あっさりキャンセルOKとのこと。
キャンセル料も不要だそうです。
よかったぁ~~。
そうと決まれば、本日の宿を決めなければなりません。
実は散歩の途中でよさげなペンションを見つけてそこに泊まってみたいとも思ったのですが、今日は一日風が強くて外に出ていられそうもないし、もういっそ那覇に帰った方がいいのかも。
翌日泊まる予定の那覇のホテルに電話をしてみると、同じ部屋に2連泊できるということで一安心。
予定が決まったところでもう一度ビーチへ下りて行ってみましょう。
風は強いけど意外と晴れてる!
こういう岩場もあります。
白く波が立っているのが見えますが、こんなに海が荒れているのは珍しいとのこと。
もうとにかく風が強い。
砂浜を歩いていると砂が顔に当たって痛い痛い。
こんなん、砂浜で本読んでるどころじゃない。
送迎バスの出発時刻が近づいてきたので戻りましょう。
本日、強風のため2往復ある高速船は欠航。
午後に出る予定のフェリーは12時発の繰り上げ就航です。
バスに乗って波立つビーチに別れを告げ、港へ到着。
渡嘉敷島はまぐろが獲れるそうで、売店の女性イチオシのまぐろジャーキーをお土産に買いました。
島のオリジナルポストカードを何枚も貰えたのが嬉しかった。
このフェリーに乗って那覇へ戻ります。
船内は広々。座席も快適。
だがしかし。
高速船が欠航になるような強風です。
もちろん波が高いです。
初めのころこそ「おおー、揺れる揺れる」と余裕をかましていましたが、30分もすると……
おええぇ、気持ち悪い。。。
しかし吐くほどではない。
音楽で気を紛らわせて頑張れ、ワタシ。
70分ほどでようやく泊港に到着。
吐かずに済んでほっとしたね、あたしゃ。
外国人観光客の女性は待合室のベンチでぐったりとうずくまっていました。
ホテルで荷物を預けたら、早速国際通りへ行ってみましょう。
それにしても腹が減った。
いかにも観光客相手の通りに面した店ではなく、個人がやっている路地の店がいい。
そしてなんとなく入ったお店が大当たり。
女性二人で回していて、夜は居酒屋、ランチもやってます、といった感じのお店。
ここでタコライスと沖縄そばのセットをいただいたのですが、これがうまかった。
特に沖縄そばの汁がダシがよく効いていてすごくうまい。
上に乗っている三枚肉もあくどくなく、フェリーで揺られて少々自信のない胃袋でも負担なく食べられました。
ちっちゃな小鉢も3つ付いていて大満足のセットでした。
腹ごしらえも済んだので、国際通りの土産物店を物色しましょう。
それにしても外国人観光客の多いこと。
中国語と韓国語が飛び交っていて、日本人観光客より多い印象。
台湾からのお客さんが多いのかな。近いもんね。
国際通りは思ったよりずっと長くて、端から端まで歩くとかなりの距離があります。
途中にある公設市場も他の土地では見られないものがいろいろと売られていて面白い。
町のお菓子屋さんみたいなところで30個1パック300円という驚く安さの手作りちんすこうを買いました。
帰ってから食べたけど、空港とかで売ってるものよりうまい。
もう1パック買えばよかった。
さらに歩いて観光案内所へ。
思いがけず1日時間ができたのだけれど、ノープランなので近場でおすすめの場所を教えて欲しいとお願いしたところ、色々と紹介してもらえました。
優柔不断な私はすぐには決められなかったので、資料をもらうだけもらってホテルに帰ります。
今日のホテルは建物こそ新しくはないですが、きれいに改装されていて、部屋に落ち着いたらなんだかすごくほっとしました。
しかしなにやら微妙に寒い。
まだ早いけど、いったん風呂に入って温まろうぜ。
風呂に入ったら多少回復しましたが、お昼が遅かったこともあり、全然お腹すいてない。
そういう時は無理に食べないに限ります。
なんだか喉の調子がおかしかったので、コンビニでのど飴とコーヒーを買って本日は終了。
再び風呂に入って早めに就寝しました。
つづく。
寝返りを打つたびにタバコの臭いがするベッドで、うつらうつらと寝たような寝てないような。
あきらめて早々に起きだしますが、西の夜明けは遅いです。
そして唐突に鳴り響くチャイムの音。
夕方になると鳴るあれです。おうちに帰りましょうっていう合図です。
あれがここではまだ暗い朝の6時にも鳴り響きます。
容赦なく島民を起こす。すごい。
そして朝から風が強い。。。
明るくなってきたので朝食前にちょっとビーチへ行ってみましょう。
一日曇りの予報だったけど、意外と晴れています。
朝食をとっていると、急に暗くなって突然の雨。
なるほど南方の天気は気まぐれです。
しかしこの天気では、私は今日一日どうしたらいいのでしょう。
あの悲しい部屋で鬱々と本を読んでいるしかないのでしょうか。
なんのためにこんな南方の島まで来たのでしょう。
いや、無理。
もう一泊するのは無理。
できればキャンセルして別のところに泊まりたい。
せめて禁煙室に変えてほしい。
いざとなったら100%のキャンセル料を払ってでも帰りたい。
そう心に決めて、フロントへ行ってみると、あっさりキャンセルOKとのこと。
キャンセル料も不要だそうです。
よかったぁ~~。
そうと決まれば、本日の宿を決めなければなりません。
実は散歩の途中でよさげなペンションを見つけてそこに泊まってみたいとも思ったのですが、今日は一日風が強くて外に出ていられそうもないし、もういっそ那覇に帰った方がいいのかも。
翌日泊まる予定の那覇のホテルに電話をしてみると、同じ部屋に2連泊できるということで一安心。
予定が決まったところでもう一度ビーチへ下りて行ってみましょう。
風は強いけど意外と晴れてる!
こういう岩場もあります。
白く波が立っているのが見えますが、こんなに海が荒れているのは珍しいとのこと。
もうとにかく風が強い。
砂浜を歩いていると砂が顔に当たって痛い痛い。
こんなん、砂浜で本読んでるどころじゃない。
送迎バスの出発時刻が近づいてきたので戻りましょう。
本日、強風のため2往復ある高速船は欠航。
午後に出る予定のフェリーは12時発の繰り上げ就航です。
バスに乗って波立つビーチに別れを告げ、港へ到着。
渡嘉敷島はまぐろが獲れるそうで、売店の女性イチオシのまぐろジャーキーをお土産に買いました。
島のオリジナルポストカードを何枚も貰えたのが嬉しかった。
このフェリーに乗って那覇へ戻ります。
船内は広々。座席も快適。
だがしかし。
高速船が欠航になるような強風です。
もちろん波が高いです。
初めのころこそ「おおー、揺れる揺れる」と余裕をかましていましたが、30分もすると……
おええぇ、気持ち悪い。。。
しかし吐くほどではない。
音楽で気を紛らわせて頑張れ、ワタシ。
70分ほどでようやく泊港に到着。
吐かずに済んでほっとしたね、あたしゃ。
外国人観光客の女性は待合室のベンチでぐったりとうずくまっていました。
ホテルで荷物を預けたら、早速国際通りへ行ってみましょう。
それにしても腹が減った。
いかにも観光客相手の通りに面した店ではなく、個人がやっている路地の店がいい。
そしてなんとなく入ったお店が大当たり。
女性二人で回していて、夜は居酒屋、ランチもやってます、といった感じのお店。
ここでタコライスと沖縄そばのセットをいただいたのですが、これがうまかった。
特に沖縄そばの汁がダシがよく効いていてすごくうまい。
上に乗っている三枚肉もあくどくなく、フェリーで揺られて少々自信のない胃袋でも負担なく食べられました。
ちっちゃな小鉢も3つ付いていて大満足のセットでした。
腹ごしらえも済んだので、国際通りの土産物店を物色しましょう。
それにしても外国人観光客の多いこと。
中国語と韓国語が飛び交っていて、日本人観光客より多い印象。
台湾からのお客さんが多いのかな。近いもんね。
国際通りは思ったよりずっと長くて、端から端まで歩くとかなりの距離があります。
途中にある公設市場も他の土地では見られないものがいろいろと売られていて面白い。
町のお菓子屋さんみたいなところで30個1パック300円という驚く安さの手作りちんすこうを買いました。
帰ってから食べたけど、空港とかで売ってるものよりうまい。
もう1パック買えばよかった。
さらに歩いて観光案内所へ。
思いがけず1日時間ができたのだけれど、ノープランなので近場でおすすめの場所を教えて欲しいとお願いしたところ、色々と紹介してもらえました。
優柔不断な私はすぐには決められなかったので、資料をもらうだけもらってホテルに帰ります。
今日のホテルは建物こそ新しくはないですが、きれいに改装されていて、部屋に落ち着いたらなんだかすごくほっとしました。
しかしなにやら微妙に寒い。
まだ早いけど、いったん風呂に入って温まろうぜ。
風呂に入ったら多少回復しましたが、お昼が遅かったこともあり、全然お腹すいてない。
そういう時は無理に食べないに限ります。
なんだか喉の調子がおかしかったので、コンビニでのど飴とコーヒーを買って本日は終了。
再び風呂に入って早めに就寝しました。
つづく。
2019-01-30 14:02
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沖縄の旅 1日目 [旅の記録]
沖縄へ行ってきました。
離島でぼんやりと海を眺めながらパラパラと本を読むような読まないような、そんな時間を過ごしたかったんです。
ところが、いろいろと想定外のことがあって、結局みっちり観光の旅になってしまいました。
まあそれはそれで面白かったからいいですけど。
【1月25日(金)】
車で30分の地元の空港から那覇までひとっとび。らくちーん。
この機内が一番読書が進んだ。
那覇に着くと、さすがに暖かい。っていうか、暑い。
そのままモノレールに乗って美栄橋駅へ。
そこから泊港を目指します。
途中、外国人旅行客に国際通りはどこだと聞かれる。
方角はわかるんだけど、なんせ「通り」だし、那覇の道路は碁盤の目状になっていないので、説明が難しい。
あっちの方向、と言って無理矢理納得させた。
しかしなんでいかにも旅行者の私に聞くかなぁ。
道を間違えて若干遠回りをしてターミナル着。
チケットを買うと、そろそろ乗船できるとのこと。
では行ってみますか。
この高速船、マリンライナーとかしきに乗って渡嘉敷島へ行きます。
船室内はクーラーがかかっていて寒かったので、オープンデッキの席に移ったのですが、海に出ると意外と足元が冷える。。。
海上って寒いのですね。
35分ほどで渡嘉敷港へ到着です。
お迎えのバスに乗ってゴー。
港から山を越えた反対側にビーチがあります。
途中の街の様子も私にはなかなか物珍しい。
平屋の家がほとんどで、木造ではなくコンクリートでできています。
台風に備えてなのでしょうか。
10分ほどで宿泊先に到着。
さあ、ここからが問題です。
この宿泊施設、外見からして私が今まで泊まった中で最も場末感があります。
そりゃ、離島の安いペンションに多くは求めませんが、それにしても寂れています。
フロントの人にはなにやらとんちんかんな質問をされて不安が募ります。
部屋はそれなりにまともかも、と気を取り直して行ってみると、安アパートのようなドアの先にあったのは、タバコ臭い悲しい部屋でした。
なんか、ベッドの下にトカゲとかいそう。。。
後悔が襲いますが、どうしようもありません。
今夜はここに泊まるしかないのです。
せめて美しい海でも眺めて心を慰めようと部屋を出ました。
ビーチはすぐそこで、静かな海が広がっています。
冬なので人もほとんどいません。
もうすぐ日が暮れます。
ビーチには外国人観光客が座っていて、電話か何かでひたすらしゃべっていました。
一見、猛烈な勢いで独り言を言っているようにも見えます。
やがて美しい夕焼けが。
さすがに海はきれいです。
さあ、日が暮れたのでご飯を食べましょう。
お昼をほとんど食べていないので腹ペコです。
食いかけの海鮮サラダとラフテーと食っても食っても減らない魔法のソーメンチャンプルー。
食事を済ませて部屋に戻り、なんだかとても寂しい気持ちで風呂に入ります。
かすかにタバコの臭いのするベッドに横になってところどころペンキの剥げた天井を眺めていたら、「私、はるばるこんな所まで来てなにやってんだろ……」とひどく悲しい気持ちになりました。
つづく。
離島でぼんやりと海を眺めながらパラパラと本を読むような読まないような、そんな時間を過ごしたかったんです。
ところが、いろいろと想定外のことがあって、結局みっちり観光の旅になってしまいました。
まあそれはそれで面白かったからいいですけど。
【1月25日(金)】
車で30分の地元の空港から那覇までひとっとび。らくちーん。
この機内が一番読書が進んだ。
那覇に着くと、さすがに暖かい。っていうか、暑い。
そのままモノレールに乗って美栄橋駅へ。
そこから泊港を目指します。
途中、外国人旅行客に国際通りはどこだと聞かれる。
方角はわかるんだけど、なんせ「通り」だし、那覇の道路は碁盤の目状になっていないので、説明が難しい。
あっちの方向、と言って無理矢理納得させた。
しかしなんでいかにも旅行者の私に聞くかなぁ。
道を間違えて若干遠回りをしてターミナル着。
チケットを買うと、そろそろ乗船できるとのこと。
では行ってみますか。
この高速船、マリンライナーとかしきに乗って渡嘉敷島へ行きます。
船室内はクーラーがかかっていて寒かったので、オープンデッキの席に移ったのですが、海に出ると意外と足元が冷える。。。
海上って寒いのですね。
35分ほどで渡嘉敷港へ到着です。
お迎えのバスに乗ってゴー。
港から山を越えた反対側にビーチがあります。
途中の街の様子も私にはなかなか物珍しい。
平屋の家がほとんどで、木造ではなくコンクリートでできています。
台風に備えてなのでしょうか。
10分ほどで宿泊先に到着。
さあ、ここからが問題です。
この宿泊施設、外見からして私が今まで泊まった中で最も場末感があります。
そりゃ、離島の安いペンションに多くは求めませんが、それにしても寂れています。
フロントの人にはなにやらとんちんかんな質問をされて不安が募ります。
部屋はそれなりにまともかも、と気を取り直して行ってみると、安アパートのようなドアの先にあったのは、タバコ臭い悲しい部屋でした。
なんか、ベッドの下にトカゲとかいそう。。。
後悔が襲いますが、どうしようもありません。
今夜はここに泊まるしかないのです。
せめて美しい海でも眺めて心を慰めようと部屋を出ました。
ビーチはすぐそこで、静かな海が広がっています。
冬なので人もほとんどいません。
もうすぐ日が暮れます。
ビーチには外国人観光客が座っていて、電話か何かでひたすらしゃべっていました。
一見、猛烈な勢いで独り言を言っているようにも見えます。
やがて美しい夕焼けが。
さすがに海はきれいです。
さあ、日が暮れたのでご飯を食べましょう。
お昼をほとんど食べていないので腹ペコです。
食いかけの海鮮サラダとラフテーと食っても食っても減らない魔法のソーメンチャンプルー。
食事を済ませて部屋に戻り、なんだかとても寂しい気持ちで風呂に入ります。
かすかにタバコの臭いのするベッドに横になってところどころペンキの剥げた天井を眺めていたら、「私、はるばるこんな所まで来てなにやってんだろ……」とひどく悲しい気持ちになりました。
つづく。
2019-01-30 10:26
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京都・奈良の旅2017 その4 [旅の記録]
【4月23日(日)】
今日は再びの京都です。
京都駅からバスに乗って高雄方面へ。50分くらいで山城高雄に到着です。
バス停後方の石段を降りていくと、きれいな谷川が現れます。
橋を渡って、今度は石段を登っていきます。
ひたすら登ります。
まだまだ登ります。
ようやく山門が見えてきました。
とても静かで清々しい境内です。
ふたたび石段を上がっていくと……
金堂が現れます。
金堂をお参りした後は名物「かわらけ投げ」っちゅーもんに行ってみましょうか。
予備知識がまったくなかったので売店のご婦人に聞いてみたところ、素焼きの器を谷に向かって投げることで、厄除けになるとのこと。
なにそれ、面白そう、やるやる~~!
するとご婦人がたまたまそこにいたお寺のお兄さんをつかまえて「今からこのお兄ちゃんが手本見せてくれるから」と。
お兄さんはのっそりと奥へ入ると例のかわらけを10枚くらい手にして戻ってきました。
お兄さん、どんだけ厄落とすの!?
かわらけ投げというのはですね、
こういう素焼きの小さな盃みたいな器をですね、
この谷へ向かってぶん投げます!
お兄さんはまずこの谷の説明をしてくれたのですが、「ここはキンウンケイと言って……」と聞いた時、とっさに私の頭に浮かんだ字は「金運系」であった。
なにそれ、この辺りに投げると金運で、あっちの方に投げると縁結びとかあるわけ? プププッ、と半笑いで聞いていたら、空海さんとか出てきて、どうやらそういう話じゃないということに気付いた。
後でちゃんとパンフレットを読んだら「錦雲渓」でした。。。
己がいかに欲にまみれているかを痛感いたしました。
さて、かわらけ投げです。
ただの素焼きの器、投げたってひゅうっと落ちるだけでは?と思われるのですが、谷間に上昇気流が発生していて、うまく飛ばすと向かいの山まで飛んでいくこともあるのだとか。
くぼんだ方を下にして、少し斜め下に向かって投げるのがコツだそうです。
まずお兄さんがお手本を見せてくれます。
おおおー、ホントに風に乗って飛んでいくー。
次々と投げるお兄さん。
どれどれ、それでは私も……。
一投目、まったく風を捉えることができず、すぐそこに落ちてしまった。
二投目、不安定にぶれていますがそこそこ飛んでいきます。
後ろから売店のご婦人が「女の人でなかなかそんなには飛ばないよ」と褒めてくれました。
遠くに飛べばいいというものではなく、素焼きが土に還ることで厄落としになるらしいので、飛びの良さは関係ないとのことでしたが、やっぱりちょっと嬉しい。
とっても楽しかったです、とお礼を言ってその場を後にしました。
山門まで登ってきた石段を降りて、川に沿って歩いて行きましょう。
ちょっとしたハイキング気分でとっても気持ちいい。
10分ほどで西明寺に到着です。
こじんまりとした可愛らしいお寺。
参拝料の割にはさほど見るものはない。
謎の馬くらい?
お次は高山寺へ向かいますが、ちょっとその前に腹ごしらえ。
途中でこじゃれたお店を見つけたのでお蕎麦を食べていきましょう。
こんな爽やかな景色を眺めながら、瓦そばっちゅーものをいただきました。
熱した瓦の上に茶そば、錦糸卵、牛肉、ネギ、ノリが乗っています。
レモンや紅葉おろしで味に変化をつけながらどうぞ。
これがうまかった!
瓦に触れている部分のお蕎麦がカリカリしているのがアクセントになってまた良し。
今回の旅の食事ではこれが一番うまかった。
さて、高山寺へ向かいましょうか。
今回の旅のきっかけその2はこの高山寺です。
河合隼雄の「明恵 夢を生きる」を読んで、明恵上人が住まわれたこの高山寺へ行ってみたいと思っていたのでした。
こちらもやはり石段を登った山の上にあります。
参道を通って金堂へお参りしましょう。
この金堂の建っている場所はとても空気の流れが気持ちいい場所でした。
清々しい気持ちになります。
金堂とか本殿の建っている場所というのはやはりそういう場所が選ばれているのでしょうね。
境内は参拝自由ですが、石水院は参拝料800円が必要。
この価格設定はちょっとぼったくり感がありますが、国宝の維持にお金が必要なのでしょう、そうでしょう。
かの有名な鳥獣戯画が売りですが、別の巻は上野の博物館でも見られたと記憶する。
明恵上人愛玩と伝えられる木彫りの子犬像は一見の価値あり。
小首を傾げた姿が愛らしく、こんなのが傍らにあったらさぞや心が和むだろうと思われる。
お庭もきれいでした。
今回の旅はこれまで。
お疲れ様でしたー。
今日は再びの京都です。
京都駅からバスに乗って高雄方面へ。50分くらいで山城高雄に到着です。
バス停後方の石段を降りていくと、きれいな谷川が現れます。
橋を渡って、今度は石段を登っていきます。
ひたすら登ります。
まだまだ登ります。
ようやく山門が見えてきました。
とても静かで清々しい境内です。
ふたたび石段を上がっていくと……
金堂が現れます。
金堂をお参りした後は名物「かわらけ投げ」っちゅーもんに行ってみましょうか。
予備知識がまったくなかったので売店のご婦人に聞いてみたところ、素焼きの器を谷に向かって投げることで、厄除けになるとのこと。
なにそれ、面白そう、やるやる~~!
するとご婦人がたまたまそこにいたお寺のお兄さんをつかまえて「今からこのお兄ちゃんが手本見せてくれるから」と。
お兄さんはのっそりと奥へ入ると例のかわらけを10枚くらい手にして戻ってきました。
お兄さん、どんだけ厄落とすの!?
かわらけ投げというのはですね、
こういう素焼きの小さな盃みたいな器をですね、
この谷へ向かってぶん投げます!
お兄さんはまずこの谷の説明をしてくれたのですが、「ここはキンウンケイと言って……」と聞いた時、とっさに私の頭に浮かんだ字は「金運系」であった。
なにそれ、この辺りに投げると金運で、あっちの方に投げると縁結びとかあるわけ? プププッ、と半笑いで聞いていたら、空海さんとか出てきて、どうやらそういう話じゃないということに気付いた。
後でちゃんとパンフレットを読んだら「錦雲渓」でした。。。
己がいかに欲にまみれているかを痛感いたしました。
さて、かわらけ投げです。
ただの素焼きの器、投げたってひゅうっと落ちるだけでは?と思われるのですが、谷間に上昇気流が発生していて、うまく飛ばすと向かいの山まで飛んでいくこともあるのだとか。
くぼんだ方を下にして、少し斜め下に向かって投げるのがコツだそうです。
まずお兄さんがお手本を見せてくれます。
おおおー、ホントに風に乗って飛んでいくー。
次々と投げるお兄さん。
どれどれ、それでは私も……。
一投目、まったく風を捉えることができず、すぐそこに落ちてしまった。
二投目、不安定にぶれていますがそこそこ飛んでいきます。
後ろから売店のご婦人が「女の人でなかなかそんなには飛ばないよ」と褒めてくれました。
遠くに飛べばいいというものではなく、素焼きが土に還ることで厄落としになるらしいので、飛びの良さは関係ないとのことでしたが、やっぱりちょっと嬉しい。
とっても楽しかったです、とお礼を言ってその場を後にしました。
山門まで登ってきた石段を降りて、川に沿って歩いて行きましょう。
ちょっとしたハイキング気分でとっても気持ちいい。
10分ほどで西明寺に到着です。
こじんまりとした可愛らしいお寺。
参拝料の割にはさほど見るものはない。
謎の馬くらい?
お次は高山寺へ向かいますが、ちょっとその前に腹ごしらえ。
途中でこじゃれたお店を見つけたのでお蕎麦を食べていきましょう。
こんな爽やかな景色を眺めながら、瓦そばっちゅーものをいただきました。
熱した瓦の上に茶そば、錦糸卵、牛肉、ネギ、ノリが乗っています。
レモンや紅葉おろしで味に変化をつけながらどうぞ。
これがうまかった!
瓦に触れている部分のお蕎麦がカリカリしているのがアクセントになってまた良し。
今回の旅の食事ではこれが一番うまかった。
さて、高山寺へ向かいましょうか。
今回の旅のきっかけその2はこの高山寺です。
河合隼雄の「明恵 夢を生きる」を読んで、明恵上人が住まわれたこの高山寺へ行ってみたいと思っていたのでした。
こちらもやはり石段を登った山の上にあります。
参道を通って金堂へお参りしましょう。
この金堂の建っている場所はとても空気の流れが気持ちいい場所でした。
清々しい気持ちになります。
金堂とか本殿の建っている場所というのはやはりそういう場所が選ばれているのでしょうね。
境内は参拝自由ですが、石水院は参拝料800円が必要。
この価格設定はちょっとぼったくり感がありますが、国宝の維持にお金が必要なのでしょう、そうでしょう。
かの有名な鳥獣戯画が売りですが、別の巻は上野の博物館でも見られたと記憶する。
明恵上人愛玩と伝えられる木彫りの子犬像は一見の価値あり。
小首を傾げた姿が愛らしく、こんなのが傍らにあったらさぞや心が和むだろうと思われる。
お庭もきれいでした。
今回の旅はこれまで。
お疲れ様でしたー。
京都・奈良の旅2017 その3 [旅の記録]
さあ、まだまだ行きますよ。
お次は東大寺。
今回は大仏殿と戒壇堂はスルーして、バスに乗って山の上の二月堂、三月堂方面へ。
バスを降りるとすぐにあるのが手向山八幡宮です。
こじんまりとしていますが、とても気持ちのいい境内です。
楼門が美しい。
こちらの神社の神紋は「向かい鳩」です。
なんと、こんなに可愛い!
紙製の絵馬は200円とお手頃だったので、思わず奉納。
灯籠にも鳩、鳩、ハート。
はい、どんどんいきますよ。
二月堂はお水取りで有名ですね。
お堂の中には入れませんが、舞台から奈良の街を一望できます。
この芝生のところにお水取りの参拝客がひしめき合うのだよね。
続いて法華堂(三月堂)へ。
参拝客が少なくて静かに仏様と向き合えるお堂です。
すっかり忘れていましたが、10年前に訪れたことを、お堂の中の空気で思い出しました。
ちょっと薄暗くて、静かで、大きな仏様がずうんと立ち並ぶ。
天平時代の古い仏様です。
畳敷きの腰掛もあって、ゆったりとした気持ちでぼんやりと仏様を眺めることができます。
その前に合掌礼拝をお忘れなく。
このお堂自体も国宝に指定されています。
屋根が少し変わった形になっているのがお分かりになるでしょうか。
左側の三角部分が古い天平時代のもので、鎌倉時代に右の建物と屋根をつなげて一体化したそうです。
だいぶあちこち回りましたが、まだまだ時間があります。
再びバスに乗って春日大社へ。
ここはやはり丹塗りの朱色が外国人受けするのか、多くの観光客が訪れています。
灯籠の間から顔をのぞかせる小鹿が愛らしい。
丹塗りの柱と灯籠の波。Oh, ジャパン!
御蓋山の山頂、浮雲峰は神が降り立ったと伝えられる霊峰。そこから本殿、平城宮跡大極殿に続く尾根線上に遥拝所が設けられています。
おおー、パワースポットライン。
浴びとけ浴びとけ。
参拝ルートの中には「藤浪之屋」という建物があって、建物自体も重要文化財なのですが、この中を真っ暗にして火(電気ですが)を灯した燈籠が暗闇に浮かぶ、幽玄の美を感じられるスポットとなっております。
壁は鏡張りなので無限の燈籠の灯が揺らめく。オー、ビューティホー!
萬燈籠という神事を感じていただこうという趣向らしいですが、なかなか観光客の心をつかむのが上手いです、春日大社さん。
せっかくなので国宝殿も観ていきましょうか。
こちらの目玉はなんといっても国宝の鎧4領そろい踏み。
中でも赤糸威大鎧(竹虎雀飾)と、同じく赤糸威大鎧(梅鶯飾)の美しさったらなかったね。
金物の飾りの精密なこと!
精密すぎてよくわからない!
他にも防具などが展示されていて、昔の武者はこんなもんを身につけて命のやりとりしてたんだから大したもんだよなぁ、こういう防具の紐を締めて送り出す奥さんの心中はどんなもんだったのか、しかしそれを顔に出さないのが武家の妻だったりするのか、いやそもそも女は防具とか触ってはいけなかったりするのか、などなど、その時代に思いを馳せてみました。
国宝殿の隣にはこじゃれたカフェが併設されていて、こじゃれたソフトクリームとかこじゃれたパンケーキとかが楽しめます。
私はこれ。
商売が本当に上手です、春日大社さん。
本日の観光はここまで。
ホテルに帰って休みましょう。
夕食はからあげ定食。関西人はよく関東の料理は味が濃いと馬鹿にするが、このからあげは私が普段食べているからあげよりも断然しょっぱかったです。
明日は京都へ移動します。
また会おう、せんとくん!
お次は東大寺。
今回は大仏殿と戒壇堂はスルーして、バスに乗って山の上の二月堂、三月堂方面へ。
バスを降りるとすぐにあるのが手向山八幡宮です。
こじんまりとしていますが、とても気持ちのいい境内です。
楼門が美しい。
こちらの神社の神紋は「向かい鳩」です。
なんと、こんなに可愛い!
紙製の絵馬は200円とお手頃だったので、思わず奉納。
灯籠にも鳩、鳩、ハート。
はい、どんどんいきますよ。
二月堂はお水取りで有名ですね。
お堂の中には入れませんが、舞台から奈良の街を一望できます。
この芝生のところにお水取りの参拝客がひしめき合うのだよね。
続いて法華堂(三月堂)へ。
参拝客が少なくて静かに仏様と向き合えるお堂です。
すっかり忘れていましたが、10年前に訪れたことを、お堂の中の空気で思い出しました。
ちょっと薄暗くて、静かで、大きな仏様がずうんと立ち並ぶ。
天平時代の古い仏様です。
畳敷きの腰掛もあって、ゆったりとした気持ちでぼんやりと仏様を眺めることができます。
その前に合掌礼拝をお忘れなく。
このお堂自体も国宝に指定されています。
屋根が少し変わった形になっているのがお分かりになるでしょうか。
左側の三角部分が古い天平時代のもので、鎌倉時代に右の建物と屋根をつなげて一体化したそうです。
だいぶあちこち回りましたが、まだまだ時間があります。
再びバスに乗って春日大社へ。
ここはやはり丹塗りの朱色が外国人受けするのか、多くの観光客が訪れています。
灯籠の間から顔をのぞかせる小鹿が愛らしい。
丹塗りの柱と灯籠の波。Oh, ジャパン!
御蓋山の山頂、浮雲峰は神が降り立ったと伝えられる霊峰。そこから本殿、平城宮跡大極殿に続く尾根線上に遥拝所が設けられています。
おおー、パワースポットライン。
浴びとけ浴びとけ。
参拝ルートの中には「藤浪之屋」という建物があって、建物自体も重要文化財なのですが、この中を真っ暗にして火(電気ですが)を灯した燈籠が暗闇に浮かぶ、幽玄の美を感じられるスポットとなっております。
壁は鏡張りなので無限の燈籠の灯が揺らめく。オー、ビューティホー!
萬燈籠という神事を感じていただこうという趣向らしいですが、なかなか観光客の心をつかむのが上手いです、春日大社さん。
せっかくなので国宝殿も観ていきましょうか。
こちらの目玉はなんといっても国宝の鎧4領そろい踏み。
中でも赤糸威大鎧(竹虎雀飾)と、同じく赤糸威大鎧(梅鶯飾)の美しさったらなかったね。
金物の飾りの精密なこと!
精密すぎてよくわからない!
他にも防具などが展示されていて、昔の武者はこんなもんを身につけて命のやりとりしてたんだから大したもんだよなぁ、こういう防具の紐を締めて送り出す奥さんの心中はどんなもんだったのか、しかしそれを顔に出さないのが武家の妻だったりするのか、いやそもそも女は防具とか触ってはいけなかったりするのか、などなど、その時代に思いを馳せてみました。
国宝殿の隣にはこじゃれたカフェが併設されていて、こじゃれたソフトクリームとかこじゃれたパンケーキとかが楽しめます。
私はこれ。
商売が本当に上手です、春日大社さん。
本日の観光はここまで。
ホテルに帰って休みましょう。
夕食はからあげ定食。関西人はよく関東の料理は味が濃いと馬鹿にするが、このからあげは私が普段食べているからあげよりも断然しょっぱかったです。
明日は京都へ移動します。
また会おう、せんとくん!
京都・奈良の旅2017 その2 [旅の記録]
【4月22日(土)】
本日は奈良公園周辺を観光しますよ。
天気も良くて混みそうだから早めに出発。
9時前には奈良公園に到着。
まず目に入るのはやっぱり鹿。
あ、間違えた、これはしかまろくんだ。
やる気のないお顔。
まずは興福寺へ。
この五重塔は本当に美しい。惚れ惚れするようなお姿です。
知らないで行ったのですが、北円堂は春の特別開扉の初日!
もちろんお参りします!
ここは運慶作の弥勒さまをはじめ、かの有名な無著・世親像、四天王立像と国宝がズラリ。
すすすすばらしい。
これよ、私はこういうのが見たかったのよ~、と顔には出ないが大興奮。
ぐるりと回って近くから素晴らしいお姿を拝めますが、やはり真正面から拝んだ構図が最高です。
正面にご本尊の弥勒さま、両脇侍の菩薩、奥の左右に無著・世親。
それらの像が無言でこちらを見つめます。
四天王はちょうど隠れている。
完璧な構図が説得力のある美しさ。完成された世界を感じます。
うーん、すごい。
午前中だったので、東の扉から入る日の光を受ける無著像が美しかったなぁ。
四天王は右手で「よっ」という感じでトレイを持つような恰好の多聞天がいい。
しつこく何周もしてから外に出ました。
ご参考までに、チケット裏の配置図をどうぞ。
続いては興福寺といえばこれ、阿修羅 -天平乾漆群像展-です。
こちらも春の特別公開中。
稼ぎ頭の阿修羅像をはじめとして国宝・重文がずらり勢ぞろい。壮観です。
それぞれ、一体だけでも人を呼べるようなお宝が惜しげもなく並べられているのはさすが奈良の名刹。
東京の博物館に連れてきたら人だかりができるに違いない、あの仁王像が奥の方にさりげなく配置されているんだもの。
なんて贅沢なんでしょう!
仁王像、八部衆、天燈鬼・龍燈鬼あたりは上野の博物館でも拝んだことがありますが、いいものは何度見てもいいものだし、こうしてお堂に並んでいるのもまた違った雰囲気でいいです。
引き続き東金堂へ。
こちらもまた国宝・重文の仏様が所狭しと並べられています。
だんだん有難味が薄れてくるのがおそろしい……。
私はやっぱり十二神将像が好きです。
あの有名な仏頭がよこちょの方に「とりあえず」な感じで置かれているのが印象的でした。
もともとこの東金堂のご本尊だったそうですが、色々あって現在は頭のみとなり、国宝館の改修工事の間はここに安置されるとのこと。
一体だけでも東京の特別展の目玉になるようなお宝が当たり前のように並ぶ。
興福寺おそるべし。
お次は奈良国立博物館へ。
ここで開催中の快慶展が今回の旅のきっかけです。
これに関しては「美術館/博物館」カテゴリーで別記事にしましょうかね。
快慶 日本人を魅了した仏のかたち
朝から歩き回ってだいぶ足も疲れてきたし、地下のレストランでカレーを食べて一休み。
展示室内が寒かったので外の方が温かそうだとあえてテラス席にしたら、松の花粉がすごかった。
ばふっと煙を吐くように花粉が飛ぶ。
拭いても拭いても黄色くなる。
店員さんの忠告を素直に聞いておけばよかったワイ。。。
快慶展のチケットで入れるということなので、なら仏像館も見ていきましょう。
こちらも国宝・重文がズラリ。
もはや感覚がマヒしてくる。
そうそう、室生寺で会えなかった十二神将の未さんと辰さんにここで会えました。
辰さんに駆け寄って「はぁ~、かっこいい……」とうっとり眺めている女性が印象的でした。
確かに凛々しいお姿です。
どうしたもんかと思案気な未さんも可愛かった。
先はまだまだ長いのでその3へ続く。
本日は奈良公園周辺を観光しますよ。
天気も良くて混みそうだから早めに出発。
9時前には奈良公園に到着。
まず目に入るのはやっぱり鹿。
あ、間違えた、これはしかまろくんだ。
やる気のないお顔。
まずは興福寺へ。
この五重塔は本当に美しい。惚れ惚れするようなお姿です。
知らないで行ったのですが、北円堂は春の特別開扉の初日!
もちろんお参りします!
ここは運慶作の弥勒さまをはじめ、かの有名な無著・世親像、四天王立像と国宝がズラリ。
すすすすばらしい。
これよ、私はこういうのが見たかったのよ~、と顔には出ないが大興奮。
ぐるりと回って近くから素晴らしいお姿を拝めますが、やはり真正面から拝んだ構図が最高です。
正面にご本尊の弥勒さま、両脇侍の菩薩、奥の左右に無著・世親。
それらの像が無言でこちらを見つめます。
四天王はちょうど隠れている。
完璧な構図が説得力のある美しさ。完成された世界を感じます。
うーん、すごい。
午前中だったので、東の扉から入る日の光を受ける無著像が美しかったなぁ。
四天王は右手で「よっ」という感じでトレイを持つような恰好の多聞天がいい。
しつこく何周もしてから外に出ました。
ご参考までに、チケット裏の配置図をどうぞ。
続いては興福寺といえばこれ、阿修羅 -天平乾漆群像展-です。
こちらも春の特別公開中。
稼ぎ頭の阿修羅像をはじめとして国宝・重文がずらり勢ぞろい。壮観です。
それぞれ、一体だけでも人を呼べるようなお宝が惜しげもなく並べられているのはさすが奈良の名刹。
東京の博物館に連れてきたら人だかりができるに違いない、あの仁王像が奥の方にさりげなく配置されているんだもの。
なんて贅沢なんでしょう!
仁王像、八部衆、天燈鬼・龍燈鬼あたりは上野の博物館でも拝んだことがありますが、いいものは何度見てもいいものだし、こうしてお堂に並んでいるのもまた違った雰囲気でいいです。
引き続き東金堂へ。
こちらもまた国宝・重文の仏様が所狭しと並べられています。
だんだん有難味が薄れてくるのがおそろしい……。
私はやっぱり十二神将像が好きです。
あの有名な仏頭がよこちょの方に「とりあえず」な感じで置かれているのが印象的でした。
もともとこの東金堂のご本尊だったそうですが、色々あって現在は頭のみとなり、国宝館の改修工事の間はここに安置されるとのこと。
一体だけでも東京の特別展の目玉になるようなお宝が当たり前のように並ぶ。
興福寺おそるべし。
お次は奈良国立博物館へ。
ここで開催中の快慶展が今回の旅のきっかけです。
これに関しては「美術館/博物館」カテゴリーで別記事にしましょうかね。
快慶 日本人を魅了した仏のかたち
朝から歩き回ってだいぶ足も疲れてきたし、地下のレストランでカレーを食べて一休み。
展示室内が寒かったので外の方が温かそうだとあえてテラス席にしたら、松の花粉がすごかった。
ばふっと煙を吐くように花粉が飛ぶ。
拭いても拭いても黄色くなる。
店員さんの忠告を素直に聞いておけばよかったワイ。。。
快慶展のチケットで入れるということなので、なら仏像館も見ていきましょう。
こちらも国宝・重文がズラリ。
もはや感覚がマヒしてくる。
そうそう、室生寺で会えなかった十二神将の未さんと辰さんにここで会えました。
辰さんに駆け寄って「はぁ~、かっこいい……」とうっとり眺めている女性が印象的でした。
確かに凛々しいお姿です。
どうしたもんかと思案気な未さんも可愛かった。
先はまだまだ長いのでその3へ続く。
京都・奈良の旅2017 その1 [旅の記録]
2泊3日で京都・奈良へ行ってきました。
【4月21日(金)】
前日夜からウツの波が来ていて、空模様もなんだかどんよりしているし、隣の席の男性のいびきはうるさいし、イマイチ盛り上がらないまま11時過ぎに京都着。
電車を乗り継いで、まずは松尾大社へ。
酒造りの神様が祀られているそうです。
酒樽がたくさん並んでいます。
撫でると長寿に恵まれるということなので、とりあえずナデナデしておきました。
この神社には相生の松(の根本だけ残ったもの)があって、良縁祈願などの絵馬がたくさんかかっていて、見るともなしにそれらを眺めていたら、思いがけず隣町の見知らぬ人の絵馬を発見してしまった。
これも何かのご縁。願い事かなうといいですね、と祈っておきました。
時間が迫っていたので慌ただしく松尾大社を後にしてバス停へ向かいます。
バスを待っていたら外国人観光客からエクスキューズミーと声を掛けられた。
どうやら目的地は同じらしい。このバス停ですよ、と答えて、つたない英語でしばしおしゃべり。
フランスから来た若いカップルで、京都に2日滞在して、明日は東京へ行くということでした。
男性の方は英語がかなり達者なようで、達者すぎて私にはようわからんかった。
さて、バスに乗り込んで、次の目的地は西芳寺、通称苔寺と呼ばれる、苔むしたお庭が有名なお寺です。
このお庭を鑑賞するためには数々の試練を乗り越える必要があります。
まず第一の関門が、参拝したい日の1週間前までに往復はがきで申し込みをしないといけないこと。
私のように天気予報を睨みながらギリギリに出発を決める人間にはなかなかの関門です。
第二の関門は、お庭を鑑賞する前に般若心経の写経と読経を行わなければならないこと。
これは私にとっては願ってもないことです。
第三の関門は、3000円という参拝料の高さ。
興味本位の観光客お断りという匂いがプンプンしてきます。
そしておまけに電話の応対が冷たい。
すでに予約枠が埋まっているのか、今現在なら空いているのかだけでも教えて欲しいと問い合わせたところ、葉書を送れの一点張り。
しかし参拝時間を教えてもらえたのはとても助かった。
これらの試練を乗り越えられる者のみに送られる、参拝案内の返信はがきがこちら。
時間にならないと入れてくれないのかと思ってギリギリに行ったのですが、すでにたくさんの方が席について写経を始めていました。
席はけっこうたくさんあって、100人以上入れるんじゃないかと思う。
椅子席は一部で、大部分は床に経机です。正座に慣れない人にはつらかろう。
席についたら各自写経開始。薄く印刷された文字の上をなぞり書きします。
途中でお坊さんと一緒に般若心経を3回唱えて、再び写経に戻る。
はじめの頃こそ一文字一文字心を込めて丁寧に書いていたものの、般若心経276文字、そう簡単に終わるもんではない。
このペースでは日が暮れる、とだんだん雑になっていきます。
書いても書いても終わらぬ般若心経。
途中で、「色々とご都合もおありでしょうから、無理な方は最後まで書き上げなくても結構です」という案内があったものの、途中で席を立つ人はほとんどいない。
こうなったら私も意地で書き終えたるワイと決心し、書きゃいいんだろ書きゃ、という荒々しい気持ちでお経と向き合う。
書きながら、前のカップルは女性の方がかなり年配に見えるが恋人同士なんだろうか、それとも仲の良い母と息子なのだろうか、なんか男性の方が飽きてストレッチ始まっちゃって目障りなんですけどこの席失敗したな、あのフランス人のカップル漢字なんてわけわからないだろうに頑張ってるな、……といったような雑念が次々と浮かんできて、この雑念と向き合った果てに悟りがあるのだ、と思ったりして、最後の方はかなりやっつけ仕事で書き上げた。
最後に願い事と住所、氏名を書いて、ご本尊にお供えして終了。
お勤めを終えてお庭の鑑賞へ参ります。
名物の苔はまだちょっと乾燥気味。。。
やはり一番美しいのは梅雨の時期ですかね。
しかし見事な庭であることに変わりはない。
苔むした大木。かっこいい。
お庭の鑑賞を終えて帰ろうとしたところで、おじちゃんに写真撮影を頼まれた。
あなたも撮ってあげると言われて、別に自分は映らんでもいいのだけれど、せっかくの申し出を断るのも失礼かと、カメラを渡して撮ってもらった。
後で見たら実年齢より10才老けた女がそこにいた。
オシャレって大事だなと思った。
続いてはすぐ近くの鈴虫寺へ参ります。
苔寺とは対照的な、来るもの拒まぬ商売上手なお寺さんです。
参拝料500円を払うと、お茶とお菓子をいただきながらお坊さんのお説法……というか漫談を聞くことができます。
間の取り方とかもはや芸人の域です。見事によく喋ります。30分くらい喋り続けます。すごい。
最後にお守りを買って帰ります。ほとんどの人はきっとこれが目的。
20年前に来た時はひとつのお守りで家族やお友達の分もお願いできると言っていた。
ただし、一人につき願い事はひとつだけ。
10年前に来た時はひとつのお守りで一人分だけ、家族やお友達の分は別のお守りを買ってね、に変わっていた。
そして今回、参拝料に含まれていた(と記憶する)お守り代は別途300円に変わっていた。
見事である、鈴虫寺。
でもなんだかんだ言ってまた行っちゃうワタクシ。
最後はこれまた近くにある竹の寺地蔵院へ。
一休さん縁のこじんまりとした静かなお寺です。一言で言うと地味です。
苔の状態が苔寺より良いように見えるのは気のせいでしょうか。
改修工事中ということもあってか、はっきり言って見るほどのものは特にありません。
細川の殿様が建立したお寺ということで、子孫の元首相の筆による襖絵が特別公開されていますが、特にファンでもなんでもない人が見たところでどうということもありませんでした。
本日の観光はこれまで。
宿泊先の奈良へ移動して、夕食にとんこつラーメンを食べました。イマイチでした。
2日目へ続く。
【4月21日(金)】
前日夜からウツの波が来ていて、空模様もなんだかどんよりしているし、隣の席の男性のいびきはうるさいし、イマイチ盛り上がらないまま11時過ぎに京都着。
電車を乗り継いで、まずは松尾大社へ。
酒造りの神様が祀られているそうです。
酒樽がたくさん並んでいます。
撫でると長寿に恵まれるということなので、とりあえずナデナデしておきました。
この神社には相生の松(の根本だけ残ったもの)があって、良縁祈願などの絵馬がたくさんかかっていて、見るともなしにそれらを眺めていたら、思いがけず隣町の見知らぬ人の絵馬を発見してしまった。
これも何かのご縁。願い事かなうといいですね、と祈っておきました。
時間が迫っていたので慌ただしく松尾大社を後にしてバス停へ向かいます。
バスを待っていたら外国人観光客からエクスキューズミーと声を掛けられた。
どうやら目的地は同じらしい。このバス停ですよ、と答えて、つたない英語でしばしおしゃべり。
フランスから来た若いカップルで、京都に2日滞在して、明日は東京へ行くということでした。
男性の方は英語がかなり達者なようで、達者すぎて私にはようわからんかった。
さて、バスに乗り込んで、次の目的地は西芳寺、通称苔寺と呼ばれる、苔むしたお庭が有名なお寺です。
このお庭を鑑賞するためには数々の試練を乗り越える必要があります。
まず第一の関門が、参拝したい日の1週間前までに往復はがきで申し込みをしないといけないこと。
私のように天気予報を睨みながらギリギリに出発を決める人間にはなかなかの関門です。
第二の関門は、お庭を鑑賞する前に般若心経の写経と読経を行わなければならないこと。
これは私にとっては願ってもないことです。
第三の関門は、3000円という参拝料の高さ。
興味本位の観光客お断りという匂いがプンプンしてきます。
そしておまけに電話の応対が冷たい。
すでに予約枠が埋まっているのか、今現在なら空いているのかだけでも教えて欲しいと問い合わせたところ、葉書を送れの一点張り。
しかし参拝時間を教えてもらえたのはとても助かった。
これらの試練を乗り越えられる者のみに送られる、参拝案内の返信はがきがこちら。
時間にならないと入れてくれないのかと思ってギリギリに行ったのですが、すでにたくさんの方が席について写経を始めていました。
席はけっこうたくさんあって、100人以上入れるんじゃないかと思う。
椅子席は一部で、大部分は床に経机です。正座に慣れない人にはつらかろう。
席についたら各自写経開始。薄く印刷された文字の上をなぞり書きします。
途中でお坊さんと一緒に般若心経を3回唱えて、再び写経に戻る。
はじめの頃こそ一文字一文字心を込めて丁寧に書いていたものの、般若心経276文字、そう簡単に終わるもんではない。
このペースでは日が暮れる、とだんだん雑になっていきます。
書いても書いても終わらぬ般若心経。
途中で、「色々とご都合もおありでしょうから、無理な方は最後まで書き上げなくても結構です」という案内があったものの、途中で席を立つ人はほとんどいない。
こうなったら私も意地で書き終えたるワイと決心し、書きゃいいんだろ書きゃ、という荒々しい気持ちでお経と向き合う。
書きながら、前のカップルは女性の方がかなり年配に見えるが恋人同士なんだろうか、それとも仲の良い母と息子なのだろうか、なんか男性の方が飽きてストレッチ始まっちゃって目障りなんですけどこの席失敗したな、あのフランス人のカップル漢字なんてわけわからないだろうに頑張ってるな、……といったような雑念が次々と浮かんできて、この雑念と向き合った果てに悟りがあるのだ、と思ったりして、最後の方はかなりやっつけ仕事で書き上げた。
最後に願い事と住所、氏名を書いて、ご本尊にお供えして終了。
お勤めを終えてお庭の鑑賞へ参ります。
名物の苔はまだちょっと乾燥気味。。。
やはり一番美しいのは梅雨の時期ですかね。
しかし見事な庭であることに変わりはない。
苔むした大木。かっこいい。
お庭の鑑賞を終えて帰ろうとしたところで、おじちゃんに写真撮影を頼まれた。
あなたも撮ってあげると言われて、別に自分は映らんでもいいのだけれど、せっかくの申し出を断るのも失礼かと、カメラを渡して撮ってもらった。
後で見たら実年齢より10才老けた女がそこにいた。
オシャレって大事だなと思った。
続いてはすぐ近くの鈴虫寺へ参ります。
苔寺とは対照的な、来るもの拒まぬ商売上手なお寺さんです。
参拝料500円を払うと、お茶とお菓子をいただきながらお坊さんのお説法……というか漫談を聞くことができます。
間の取り方とかもはや芸人の域です。見事によく喋ります。30分くらい喋り続けます。すごい。
最後にお守りを買って帰ります。ほとんどの人はきっとこれが目的。
20年前に来た時はひとつのお守りで家族やお友達の分もお願いできると言っていた。
ただし、一人につき願い事はひとつだけ。
10年前に来た時はひとつのお守りで一人分だけ、家族やお友達の分は別のお守りを買ってね、に変わっていた。
そして今回、参拝料に含まれていた(と記憶する)お守り代は別途300円に変わっていた。
見事である、鈴虫寺。
でもなんだかんだ言ってまた行っちゃうワタクシ。
最後はこれまた近くにある竹の寺地蔵院へ。
一休さん縁のこじんまりとした静かなお寺です。一言で言うと地味です。
苔の状態が苔寺より良いように見えるのは気のせいでしょうか。
改修工事中ということもあってか、はっきり言って見るほどのものは特にありません。
細川の殿様が建立したお寺ということで、子孫の元首相の筆による襖絵が特別公開されていますが、特にファンでもなんでもない人が見たところでどうということもありませんでした。
本日の観光はこれまで。
宿泊先の奈良へ移動して、夕食にとんこつラーメンを食べました。イマイチでした。
2日目へ続く。
室生寺と當麻寺の旅 2日目 [旅の記録]
本日は當麻寺ですよ。
のうのうあみだほとけですよ!
余裕があれば二上山にも登っちゃうよ!
当麻寺駅からお寺へ行くまでの道も、ありふれた新興住宅地とは違った風情があってとてもいい。
普通のお宅だけど、なんとなく様子がいい。
やって来ました、當麻寺の仁王門です。
本堂。
當麻寺は境内には自由に入れるけれど、それぞれのお堂などに入る際に拝観料を払います。
本堂と講堂と金堂はワンセット。
本堂で拝観料を払いましょう。
なんと驚いたことに、當麻寺の本堂は内陣まで入れます。
ご本尊の曼荼羅を目の前にして音声ガイドを聞く。
国宝の須弥壇も、重文の仏像も、すぐ目の前で拝めます。
こっちがハラハラするくらいの無防備さです。
なんなら触れるくらいだけれど、もちろん触ってはいけません。
ご本尊の曼荼羅は金網がかかっていて、暗いし、正直よく見えない。
でも仏像と須弥壇はこれでもかってくらい間近で見られますので、よく堪能しましょう。
お堂そのものも国宝。
私は當麻寺の懐の深さに感激した。
本堂を出ると、係の人が待っていて講堂へ案内してくれます。
こちらもまた迫力の仏様が7体おわします。
堂内の薄暗い感じもいい。
続いて金堂へ。
ここがすごかった!
ご本尊の弥勒さまを中心として、前に不動明王、四方に四天王が配置されていて、その仏像の大きさと密集度に圧倒されます。
なにやらよくわからない気迫を感じます。
いやー、すごい。必見。
続いて中の坊へ。
ここは庭園が中心。
こんな感じで、東塔と庭園の風景が一体化していて実にすばらしい眺め。
こんな庭欲しいなぁ。。。
霊宝館には中将姫ゆかりの品などが展示されています。
私は「死者の書」に洗脳されているので、元ネタの中将姫伝説はよく知らないのだけれど、どうやらこれはこれで結構すごい話。
継母に疎まれて殺されそうになるんだけど危うく難を逃れて、代りに継母の実の息子が間違って殺されたり、身替りの娘が殺されたりして結構壮絶。(ごめんなさい、ちゃんと読んでないです)
最終的に、29歳の時にそのままの姿で浄土へ向かわれたとか。
中将姫がご自分の髪で刺繍したという梵字の刺繍はホントに毛髪なのだろうか……?
だとしたらスゴイ。
この霊宝館に一字写経のコーナーがあります。
般若心経を一人一字ずつ書いて奉納しましょう、というお手軽写経コーナー。
次の一字は「無」。
「無」か。
「無」を出されちゃうと、書かないわけにはいかないよなぁ……。
千円のご寄進とともに「無」の一字を奉納してきました。
住所を書く欄もあったのだけれど、「ご寄進のご案内」みたいなのが届くと面倒なので、名前だけ書いてきました。
続いて西南院へ。
見晴らし台からは東西両塔の姿が見られます。
そしてここのお庭がまたすばらしい!
庭園の背景に西塔がそびえ、その西塔が池の水面に映ります。
垂れ下がるモミジの葉裏には水面のきらめきが揺らいで、極めつけは水琴窟の涼やかな音色。
ああー、たまらん。
ここは極楽じゃぁ。
お次は護念院へ。
ここはボタンの季節にはさぞや美しかろうと思うのだけれど、そうでなければ、正直、これと言って見るべきものはない。
早々と去る。
どうせなら全部見てやれ、と思って最後の奥の院へ。
ここも庭園はさほど私の好みではなかったが、宝物館はちょっと面白かった。
何が面白いって、来迎図が面白い。
鎌倉時代に作られた如来像に、江戸時代になってから観音菩薩と勢至菩薩を加えて、さらに多数の天人を配置。
楽器を奏する天人たちの楽し気な様子と言ったら!
いっそファンキーと言ってもいいくらい楽しそう。
こんなどんちゃん騒ぎでお迎えが来るなら死も悪くなさそうだぞ。
江戸時代って平和だったんだなー、と改めて思いました。
當麻寺をたっぷり堪能しているうちにお昼になりました。
近くの公園で手早くおにぎりを食べて、二上山へ向かいます。
向かうんだけれども、私はまたしても迷っていた。
二上山には登ってみたい。
特に大津皇子の墓へは行ってみたい。
「おおう」と応える声を聞いてみたい!(「死者の書」より)
しかし私に残された時間と体力はもうあまりない。
とりあえず行けるところまで行ってみるかー、と歩き出す。
道々、中将姫墓塔やら、傘堂やら、鳥谷口古墳を眺めて、當麻山口神社にもちょろっと寄って、いよいよ二上山の登山道へ。
うーん、でもなー。
やっぱりなー。
無理しないで大人しく帰ろうかなー。
と思いながら歩いていたのだけれど、おかしいな、私が行こうと思っていた道が見当たらないぞ??
よし、向こうから来る親切そうなおいちゃんに聞いてみよう。
地図を見せながらおいちゃんに聞いてみると、どうやらこの地図、微妙に現状と違っているみたい。
私が行こうと思っていた道はなく(あるのかもしれないけど誰も通ってないみたい)、メインの登山道もちょっと違っている。
今登っているこの道を行くとこの辺りに出るよ、20分~30分くらいで登れるよ、と教えてもらって、まだ少し迷いながらも登ったのですが。。。
まあ、登るだけは登れるであろう。
帰りの新幹線のチケットは取っていないから、多少計画より遅れてもそれほど問題はない。
しかし、登って30分、山頂付近を散策して30分、下山して30分、駅まで30分。
それだけの体力が私に残っているとは思えなかった。
さっさと諦めて軽やかに引き返します。
すると、さっきの親切なおいちゃんに追いついた。
さきほどはありがとうございました、などと話ながら一緒に下りてくると、車で来ているおいちゃんは駅の方まで乗せて行ってくれるという。
じゃあ、ということで図々しくも駅近くの道の駅まで連れていってもらうことに。
なんと親切、奈良のおいちゃん!
あなとうと、あみだほとけ!
どうぞこれからもお元気で歩いてくださいね。
おいちゃんのおかげで予定の電車に余裕で乗れて、予定通り京都着。
奈良へ行ったのに京都のお土産を買って帰路につきました。
のうのうあみだほとけですよ!
余裕があれば二上山にも登っちゃうよ!
当麻寺駅からお寺へ行くまでの道も、ありふれた新興住宅地とは違った風情があってとてもいい。
普通のお宅だけど、なんとなく様子がいい。
やって来ました、當麻寺の仁王門です。
本堂。
當麻寺は境内には自由に入れるけれど、それぞれのお堂などに入る際に拝観料を払います。
本堂と講堂と金堂はワンセット。
本堂で拝観料を払いましょう。
なんと驚いたことに、當麻寺の本堂は内陣まで入れます。
ご本尊の曼荼羅を目の前にして音声ガイドを聞く。
国宝の須弥壇も、重文の仏像も、すぐ目の前で拝めます。
こっちがハラハラするくらいの無防備さです。
なんなら触れるくらいだけれど、もちろん触ってはいけません。
ご本尊の曼荼羅は金網がかかっていて、暗いし、正直よく見えない。
でも仏像と須弥壇はこれでもかってくらい間近で見られますので、よく堪能しましょう。
お堂そのものも国宝。
私は當麻寺の懐の深さに感激した。
本堂を出ると、係の人が待っていて講堂へ案内してくれます。
こちらもまた迫力の仏様が7体おわします。
堂内の薄暗い感じもいい。
続いて金堂へ。
ここがすごかった!
ご本尊の弥勒さまを中心として、前に不動明王、四方に四天王が配置されていて、その仏像の大きさと密集度に圧倒されます。
なにやらよくわからない気迫を感じます。
いやー、すごい。必見。
続いて中の坊へ。
ここは庭園が中心。
こんな感じで、東塔と庭園の風景が一体化していて実にすばらしい眺め。
こんな庭欲しいなぁ。。。
霊宝館には中将姫ゆかりの品などが展示されています。
私は「死者の書」に洗脳されているので、元ネタの中将姫伝説はよく知らないのだけれど、どうやらこれはこれで結構すごい話。
継母に疎まれて殺されそうになるんだけど危うく難を逃れて、代りに継母の実の息子が間違って殺されたり、身替りの娘が殺されたりして結構壮絶。(ごめんなさい、ちゃんと読んでないです)
最終的に、29歳の時にそのままの姿で浄土へ向かわれたとか。
中将姫がご自分の髪で刺繍したという梵字の刺繍はホントに毛髪なのだろうか……?
だとしたらスゴイ。
この霊宝館に一字写経のコーナーがあります。
般若心経を一人一字ずつ書いて奉納しましょう、というお手軽写経コーナー。
次の一字は「無」。
「無」か。
「無」を出されちゃうと、書かないわけにはいかないよなぁ……。
千円のご寄進とともに「無」の一字を奉納してきました。
住所を書く欄もあったのだけれど、「ご寄進のご案内」みたいなのが届くと面倒なので、名前だけ書いてきました。
続いて西南院へ。
見晴らし台からは東西両塔の姿が見られます。
そしてここのお庭がまたすばらしい!
庭園の背景に西塔がそびえ、その西塔が池の水面に映ります。
垂れ下がるモミジの葉裏には水面のきらめきが揺らいで、極めつけは水琴窟の涼やかな音色。
ああー、たまらん。
ここは極楽じゃぁ。
お次は護念院へ。
ここはボタンの季節にはさぞや美しかろうと思うのだけれど、そうでなければ、正直、これと言って見るべきものはない。
早々と去る。
どうせなら全部見てやれ、と思って最後の奥の院へ。
ここも庭園はさほど私の好みではなかったが、宝物館はちょっと面白かった。
何が面白いって、来迎図が面白い。
鎌倉時代に作られた如来像に、江戸時代になってから観音菩薩と勢至菩薩を加えて、さらに多数の天人を配置。
楽器を奏する天人たちの楽し気な様子と言ったら!
いっそファンキーと言ってもいいくらい楽しそう。
こんなどんちゃん騒ぎでお迎えが来るなら死も悪くなさそうだぞ。
江戸時代って平和だったんだなー、と改めて思いました。
當麻寺をたっぷり堪能しているうちにお昼になりました。
近くの公園で手早くおにぎりを食べて、二上山へ向かいます。
向かうんだけれども、私はまたしても迷っていた。
二上山には登ってみたい。
特に大津皇子の墓へは行ってみたい。
「おおう」と応える声を聞いてみたい!(「死者の書」より)
しかし私に残された時間と体力はもうあまりない。
とりあえず行けるところまで行ってみるかー、と歩き出す。
道々、中将姫墓塔やら、傘堂やら、鳥谷口古墳を眺めて、當麻山口神社にもちょろっと寄って、いよいよ二上山の登山道へ。
うーん、でもなー。
やっぱりなー。
無理しないで大人しく帰ろうかなー。
と思いながら歩いていたのだけれど、おかしいな、私が行こうと思っていた道が見当たらないぞ??
よし、向こうから来る親切そうなおいちゃんに聞いてみよう。
地図を見せながらおいちゃんに聞いてみると、どうやらこの地図、微妙に現状と違っているみたい。
私が行こうと思っていた道はなく(あるのかもしれないけど誰も通ってないみたい)、メインの登山道もちょっと違っている。
今登っているこの道を行くとこの辺りに出るよ、20分~30分くらいで登れるよ、と教えてもらって、まだ少し迷いながらも登ったのですが。。。
まあ、登るだけは登れるであろう。
帰りの新幹線のチケットは取っていないから、多少計画より遅れてもそれほど問題はない。
しかし、登って30分、山頂付近を散策して30分、下山して30分、駅まで30分。
それだけの体力が私に残っているとは思えなかった。
さっさと諦めて軽やかに引き返します。
すると、さっきの親切なおいちゃんに追いついた。
さきほどはありがとうございました、などと話ながら一緒に下りてくると、車で来ているおいちゃんは駅の方まで乗せて行ってくれるという。
じゃあ、ということで図々しくも駅近くの道の駅まで連れていってもらうことに。
なんと親切、奈良のおいちゃん!
あなとうと、あみだほとけ!
どうぞこれからもお元気で歩いてくださいね。
おいちゃんのおかげで予定の電車に余裕で乗れて、予定通り京都着。
奈良へ行ったのに京都のお土産を買って帰路につきました。
室生寺と當麻寺の旅 1日目 [旅の記録]
梅雨の晴れ間、前日に決断して奈良へ行ってきました。
土門拳がもっとも愛した寺と言われる室生寺。
そして折口信夫の「死者の書」の舞台となった当麻寺。
私の旅の背後には、いつも黒幕となる本があるのです。
私にとっての聖地巡礼の旅でございます。
それではまいりましょう。
まずは新幹線に乗って京都を目指します……が、その前の電車でいきなり20分の遅れが発生。
東京駅での乗り換えに30分見ていたので、新幹線には問題なく乗れるけど、わざわざたっぷりとっていた大事なお買い物時間がなくなるという悲しい事態に。
列車の旅で何が楽しいって、お弁当食べたりコーヒー飲んだりしながら、車窓の風景を楽しんだり、ぼんやり考え事したり、なんとなく本のページをめくったりする時間じゃない!?
そのためのお買い物に手を抜いてはならぬのです。
でも乗り過ごしたら大変なので、ホームの売店で手早く買い物して乗り込みました。
新幹線での楽しいひと時を過ごし、日本が誇る安心・正確運行で定刻通りに京都着。
新幹線のホームを下りながら、私は迷っていた。
現在、11:06。
どこだか分からん近鉄改札へ行って、特急券を買って、11:10発の近鉄特急に間に合うわけがない。
でも次は12:00発になってしまう。
無理だよね、無理だよね、と思いながら改札口へ向かうと、目の前に近鉄の改札が!
しかも電車が見えていてすぐ乗れる。
これはダメ元でチャレンジしてみる価値はあるんでないか?
そうと決まれば急ぐべし!
ゆっさゆっさ。
11:07 「特急券買ってないけど10分発の特急に乗りたいんです!」と駅員さんに訴えると、ホームの特急券売機で買えと指示される。
11:08 券売機に向かうもよくわからん画面……どうすりゃいいの。
11:09 さきほどの駅員さんが来て「とにかく電車に乗れ」と指示される。
発車間際に乗り込んで一安心。
とりあえず空いてる席に座っていたら、車掌さんが来て特急券を売ってくれました。
料金も事前の料金と変わらなかったです。
全席指定ですが、空いている席に座っていれば問題ないです。
ひとつ賢くなった東国の旅行者である。
さて、到着しました、室生口大野駅。
無人の小さな駅です。
観光案内所で地図をもらって、まずは歩いてすぐの弥勒磨崖仏を拝みに行きましょう。
川岸の岩壁に巨大な弥勒さまが彫られています。
この岩のところにですね、
こういう弥勒さまが彫られているのですよ。
こういうものが何気なく当たり前のように存在している奈良の不思議。
磨崖仏の向かい側には大野寺という小さなお寺があって、弥勒さまの拝所があります。
しかしそれ以外は特に見るものはなく、しだれ桜は見事そうだが、それ以外の季節はわざわざ入らなくても良さそうです。(失礼)
大野寺の前のバス停からバスに乗って室生寺へ向かいましょう。
橋を渡ると室生寺の境内です。
土門拳の写真で見た鎧坂だ!
なぜか丸く掃き清められている金堂前の砂利。
更に登ると日本最小の五重塔が現れます。
華やかで可愛らしい佇まい。
さらに奥へ進んでこういう石段を登っていくと……
こんな感じで建っている奥の院と御影堂があります。
石段はかなり長いのではりきってどうぞ。
実は残念なことに、ご本尊の如意輪観音さまは修復のためご不在です。
お戻りになるのは2年後とのこと。
金堂の曼荼羅風に配置された仏様たちは見事ですよー。
特に十二神将が可愛い。
あれ、でも……未さんがいないぞ?
辰さんもいない??
どうやら未さんと辰さんは常時、奈良国立博物館に展示されていてご不在とのこと。
ええーー。
だってホームページのヘッダー画像にも未さんと辰さんいるじゃん!
頬に手をあてて「はてな?」と思案気な顔の未さんが見たかったんだけどなぁ。
残念だなぁ。
この十二神将は特別なイベントでもない限り滅多なことでは揃わないらしいのだけれど、昨年は博物館の耐震工事のために一時的に里帰りしていたとのこと。
金堂ですべて揃った姿を見たかった!!
ちなみに金堂の左隅の上部には謎の駕籠がかかっています。
聞いてみたところ、女の人か体の小さなお坊さんが使っていたのではないかと言われているけれど、詳細は不明とのこと。
二代前の管長さんが「乗りたい」と言ったものの、底が抜けたら危ないからやめてください、ということになったそうです。
そんな余談も楽しい。
シャクナゲの季節には大変な賑わいだそうですが、今は片隅にアジサイが少し咲いているくらいで、大変静かでした。
大和八木のホテルに泊まって本日は終了。
土門拳がもっとも愛した寺と言われる室生寺。
そして折口信夫の「死者の書」の舞台となった当麻寺。
私の旅の背後には、いつも黒幕となる本があるのです。
私にとっての聖地巡礼の旅でございます。
それではまいりましょう。
まずは新幹線に乗って京都を目指します……が、その前の電車でいきなり20分の遅れが発生。
東京駅での乗り換えに30分見ていたので、新幹線には問題なく乗れるけど、わざわざたっぷりとっていた大事なお買い物時間がなくなるという悲しい事態に。
列車の旅で何が楽しいって、お弁当食べたりコーヒー飲んだりしながら、車窓の風景を楽しんだり、ぼんやり考え事したり、なんとなく本のページをめくったりする時間じゃない!?
そのためのお買い物に手を抜いてはならぬのです。
でも乗り過ごしたら大変なので、ホームの売店で手早く買い物して乗り込みました。
新幹線での楽しいひと時を過ごし、日本が誇る安心・正確運行で定刻通りに京都着。
新幹線のホームを下りながら、私は迷っていた。
現在、11:06。
どこだか分からん近鉄改札へ行って、特急券を買って、11:10発の近鉄特急に間に合うわけがない。
でも次は12:00発になってしまう。
無理だよね、無理だよね、と思いながら改札口へ向かうと、目の前に近鉄の改札が!
しかも電車が見えていてすぐ乗れる。
これはダメ元でチャレンジしてみる価値はあるんでないか?
そうと決まれば急ぐべし!
ゆっさゆっさ。
11:07 「特急券買ってないけど10分発の特急に乗りたいんです!」と駅員さんに訴えると、ホームの特急券売機で買えと指示される。
11:08 券売機に向かうもよくわからん画面……どうすりゃいいの。
11:09 さきほどの駅員さんが来て「とにかく電車に乗れ」と指示される。
発車間際に乗り込んで一安心。
とりあえず空いてる席に座っていたら、車掌さんが来て特急券を売ってくれました。
料金も事前の料金と変わらなかったです。
全席指定ですが、空いている席に座っていれば問題ないです。
ひとつ賢くなった東国の旅行者である。
さて、到着しました、室生口大野駅。
無人の小さな駅です。
観光案内所で地図をもらって、まずは歩いてすぐの弥勒磨崖仏を拝みに行きましょう。
川岸の岩壁に巨大な弥勒さまが彫られています。
この岩のところにですね、
こういう弥勒さまが彫られているのですよ。
こういうものが何気なく当たり前のように存在している奈良の不思議。
磨崖仏の向かい側には大野寺という小さなお寺があって、弥勒さまの拝所があります。
しかしそれ以外は特に見るものはなく、しだれ桜は見事そうだが、それ以外の季節はわざわざ入らなくても良さそうです。(失礼)
大野寺の前のバス停からバスに乗って室生寺へ向かいましょう。
橋を渡ると室生寺の境内です。
土門拳の写真で見た鎧坂だ!
なぜか丸く掃き清められている金堂前の砂利。
更に登ると日本最小の五重塔が現れます。
華やかで可愛らしい佇まい。
さらに奥へ進んでこういう石段を登っていくと……
こんな感じで建っている奥の院と御影堂があります。
石段はかなり長いのではりきってどうぞ。
実は残念なことに、ご本尊の如意輪観音さまは修復のためご不在です。
お戻りになるのは2年後とのこと。
金堂の曼荼羅風に配置された仏様たちは見事ですよー。
特に十二神将が可愛い。
あれ、でも……未さんがいないぞ?
辰さんもいない??
どうやら未さんと辰さんは常時、奈良国立博物館に展示されていてご不在とのこと。
ええーー。
だってホームページのヘッダー画像にも未さんと辰さんいるじゃん!
頬に手をあてて「はてな?」と思案気な顔の未さんが見たかったんだけどなぁ。
残念だなぁ。
この十二神将は特別なイベントでもない限り滅多なことでは揃わないらしいのだけれど、昨年は博物館の耐震工事のために一時的に里帰りしていたとのこと。
金堂ですべて揃った姿を見たかった!!
ちなみに金堂の左隅の上部には謎の駕籠がかかっています。
聞いてみたところ、女の人か体の小さなお坊さんが使っていたのではないかと言われているけれど、詳細は不明とのこと。
二代前の管長さんが「乗りたい」と言ったものの、底が抜けたら危ないからやめてください、ということになったそうです。
そんな余談も楽しい。
シャクナゲの季節には大変な賑わいだそうですが、今は片隅にアジサイが少し咲いているくらいで、大変静かでした。
大和八木のホテルに泊まって本日は終了。