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大報恩寺展 [美術館/博物館]

国立博物館で開催中の特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」を観てきました。

十大弟子.jpg
(クリックすると大きい画像が見られます)

日曜でしたが、夕方であまり天気が良くないこともあってか、混雑というほどの人はいなく、文書の類も含めてゆっくり鑑賞できました。
通常の特別展の半分の広さで展示総数が少なく、私としてはこれくらいの規模の方が疲れなくて有難い。
仏像メインの展示です。

目玉は快慶作の十大弟子立像。
いいよね、こういうキャラ立ちした群像って! モエるよね!

私は解説を見ながら or 聞きながらの鑑賞はあまり好きではないので、特別な場合を除いて音声ガイドは借りないし説明パネルも見ないのですが、目録の裏にある十大弟子一言メモはコンパクトかつどことなくユーモアがあってよかった。
まずは予備知識なしで一通り見てから、目録の裏にある十大弟子一言メモを読みながら改めて回ると面白いですよ。

以下、その一言メモを引用しつつ、私の感想を。

舎利弗 智恵第一
「頭脳明晰、聡明さでは誰にも負けません」
正面から見上げると目が合うのがたまらない。

目犍連 神通第一
「いざという時は、超能力が使えるのです」
マジで!? 一番枯れた風情。

大迦葉 頭陀第一
「清貧をつらぬいて日々修行に励みました」
歯がないというのは清貧の表現なのか。

須菩提 解空第一
「何事にも執着しないことこそ、真理です」
言われてみれば一番ノーテンキそうではある。

富楼那 説法第一
「どのような人でも説得してみせましょう」
強情そうな目がいい。

迦旃延 議論第一
「教団きっての理論家で、問答が得意です」
若いころは厳しかったけど年取って少し丸くなった感じ。

阿那律 天眼第一
「眼は見えませんが、心の眼で見通せます」
何かをあきらめたような目つきと、まるで自分の右手を供物として捧げるかのようなポーズが何とも言えず魅力的。
一番心惹かれた。

優婆離 持律第一
「基本に忠実、戒律を守ることが重要です」
竹中直人を酒屋のオッチャンにした感じ。

羅睺羅 密行第一
「綿密に、隅々まで怠らずに精進しました」
なんとも特徴がない。

阿難陀 多門第一
「お釈迦様の話を一番たくさん聞きました」
アナンダ君一番初々しい。

ご本尊の釈迦如来坐像の光背が床に描くシルエットが幻想的でとても綺麗だった。

「天王および羅刹立像」は小ぶりで手足が欠けているものの、筋肉の表現が生き生きとして躍動感がある名品。

こちらの如意輪観音様は如意輪観音としてのなげやり感がちと物足りない。
「衆生とかどーでもいーんですけどぉ」みたいなのが好きです。

最後の聖観音様のみ撮影可能。
まあ一応撮っとくべ。

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グッズも充実しているので必見。
十大弟子の徳目をモチーフにしたピアス・イヤリングは品切れ続出。
富楼那のムーンモチーフピアスが残ってたら買ってたかも。

秀逸なのは聖☆おにいさんとのコラボグッズ。
ブッダ「みんなめっちゃ盛れてる…!」(写真加工アプリより…!)
イエス「私も快慶さんに盛ってもらいたい…」
というイラストのTシャツやらキーホルダーやら。
しかもその下に、めっちゃかっこよく並んでる十大弟子一筆箋に「快慶さんに盛ってもらいました☆」と書かれてディスプレイされているのが効いてる。
ナイス、ミュージアムショップ。

私はその十大弟子集合写真と、やや上からのアングルが思いがけずカッコいい迦旃延のポストカードを買って帰りました。
聖☆おにいさんグッズも、小さいサイズのクリアファイルがあれば買ったんだがなぁ。

帰りに上野公園の広場で開催されていたイベントでマリンバの演奏をちらっと見て、宮城県のテントでラフランスを1玉200円で買って、なんかレーザー光線みたいなの見て、フェルメール展のえらい行列を横目で見て(なぜ日本人はこんなにもフェルメールが好きなのか?)、タンメンを食べて帰りました。

なぜか度々思い出すのは「タンメンうまかったなぁ……」ということです。


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