SSブログ

詐欺と覚せい剤 [裁判傍聴]

今日も今日とて東京地裁へ。
本日は友達と一緒に。

何の事件だか分からないけど、傍聴券が交付される法廷があったので、とりあえず並んでみる。
法廷が始まってからようやく、朝鮮総連についてのあの詐欺事件だということを知る。
おお、この事件なら知ってるぞ。
でも詳細はよく覚えていないぞ・・・。

内容は証人喚問。
いかにもお固い裁判。
検察が証人に質問、証人が答える。
これを繰り返す。
たまに弁護人が異議を申し立てる。
おお、ホントに異議を申し立ててるぞ。
それについて裁判長は左右に意見を聞いた上で「異議を却下します」
おお、ホントに左右に聞いてるぞ。
単なる野次馬な私。

それにしても弁護人多すぎる。
数えてないけど10人以上いる。下手したら20人位いる。
これだけでも相当なお金が掛かってますよ、先生。

弁護人は細かい所にこだわる。
「証人は資力があると『見た』と言っています。『思った』とは言っていません!」
裁判官はあっさりと
「同じだと思いますよ」
私もそう思う。思わず笑ってしまった。

細かい事実の確認の積み重ねの上で、慎重に慎重を重ねて裁判を行わなければならないことは分かる。
だけど、日本の知的エリートがこれだけ頭数揃えて、細かいことをネチネチと論議している姿を見ると、この知的資産を地球温暖化や食料問題などに割いたらどれだけ役に立つことか・・・と思ってしまった。
なんだかもったいない。

この法廷は途中で帰って、他の法廷へ行く。
今度は覚せい剤。
多分ありきたりな事件なんだと思う。

弁護人はいかにもやる気ない。
被告人質問の時に
「もっと大きな声で答えてください」
と言うが、そういうあなたの声の方が小さくてボソボソしていて聞きにくいですよ。

年老いたお父さんが証人として出てきた姿を見て思う。
「お父さんに心配かけちゃいけないよぉ。安心させてやんなさいよぉ」

判決を出す前、裁判官は検察官に何かを確認する。
何の話なのかは私には分からない。
裁「それってどうなんだっけ?できるんだっけ?」
検「さあ、どうだったでしょうか」
弁護士もよく分からない。
裁判官は今度は被告人の警備の人に聞く。
「これから判決を出そうと思うんですけどね、まあ、どんな判決が出るかは分かると思うんだけど」
え、分かるんだ。
アタシには全然分かんないよ。
「多分、大丈夫だったと思います」
終いには傍聴席から声が掛かる。
「できますよ」
何者だ。

判決。懲役1年6月、4年の執行猶予付き。
もうやっちゃいけないよ、との裁判官のお言葉。
友達は言う。
「あの人、きっとまたやるよ」


コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました