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傍聴週間 [裁判傍聴]

今週は毎日東京地裁へ通います!
無職ってすばらしい。

本日は、まず強盗の法廷へ。
被告人は21歳と若い。
裏求人サイトで強盗の仕事へ応募したらしい。
そういうサイトがあることすら私は知らんかったよ。
蛇の道は蛇ですな。

私が今まで見た法廷では裁判官はほとんど話さなかったけど、この裁判官はよく喋るぞ。
裁「付き合い始めた彼女のために、ちゃんとした仕事をしようと思ったんだよね?」
被「そうです」
裁「本気で仕事を探したの?」
被「求人広告とかは見てたんですけど、今思えばあまり本気では探していなかったかもしれません」
裁「今は無職だけど、その前に闇金で働いてたんだよね?その時の給料は月にいくらくらいだったの?」
被「月に25万くらいです」
裁「月に25万ていったら、それなりの金額だよね。それじゃ足りなかったの?」
被「はい、足りませんでした」
裁「でもね、堅実な仕事をしたいなら、闇金と同じ待遇を求めちゃダメだよ」

裁「強盗っていうのは悪い事だよね。その強盗をするってことに躊躇しないの?」
被「します」
裁「でもやっちゃうんだ?」
被「はい」
裁「どうしてだろうね?」
被「(共犯者に)絶対に捕まらないって言われたから」
裁「そんなことありえないじゃない」
被「はい・・・」

お説教する学校の先生のようでした。

覚せい剤とか強盗とかの裁判を聞いていると、身につまされる質問や言葉が色々と出てくる。
「一つの仕事が長く続かないで転々と職を変えているのはなぜですか?」
ぐっ。その質問は私の耳にも痛い。
転職回数が多いのは、転職市場だけでなく裁判でも不利なんだなぁ、と思い知らされる。
もしもの時のためにも、やはり一所で長く勤めるのがいいようですよ。
まあ、もしもの時になるようなことをしないのが一番ですが。

「あなたは何がやりたかったのですか?何をしたくて上京したのですか?」
何がしたいの?という質問の残酷さは、今の私には痛い程よく分かる。
それが見付からないから、苦しいんだよね。一番その答えを知りたいのは自分なんだよね。
青い鳥を探しているという不毛さは、ちゃんと分かってる。
「自分探し」なんてくだらないことだということも分かってる。
頭では分かってても、心ではやっぱり探しちゃうんだよね。
裁判を傍聴していると、単純に他人事ではなくて我が身を省みることが多いです。

この法廷が一時間で終わったので、次は強盗、暴行、監禁致傷の法廷へ途中参加。
途中からなので推測するしかないのですが、どうやらお世話になっていた女の人に頼まれて、ある人をボコボコにしたようです。
彼は弁護人から「夢があるんですよね?」と聞かれて、
「はい。小さくてもいいから、自分のバーか居酒屋を開きたいと思っています」
とはっきり言っていたのが印象的でした。
この人は大丈夫。きっと更生できるよ。そんな気がしました。

この法廷にいた司法修習生が保阪尚輝似でやたらとかっこよかった。
もっと似てる俳優がいるんだけど、名前が出て来ない。
イケメン司法修習生。モテるんだろうなぁ。
ついでに弁護人も芸能人の誰かに似てるんだけど、やっぱり名前が出て来ない。
つくづく疎いワタクシ。
なんせウチにはテレビがない。
どうだ、まいったか。


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