SSブログ

六月歌舞伎座夜の部 [歌舞伎]

今日は歌舞伎座夜の部に行って参りました。

吉右衛門さんのいがみの権太は、普段見慣れている仁左衛門さんの権太とはちょっと違っていて、こういう型もあるということを初めて知りました。
全体的にあっさりめ。
一番の泣かせどころ、権太が忠義のために妻子を縄で縛った時の辛さを訴える台詞、
「たまったもんじゃござんせん、たまったもんじゃござんせんわいなぁ(うろ覚えです)」
これが
「こらえられたもんじゃねぇ(うろ覚えです)」
となっていて、ちょっと物足りない。
この泣かせどころをより効果的にするための伏線のような場面、権太一家の仲睦まじさを見せてくれる木の実の場がなかったのも物足りない。
あの場面、好きなんだけどなー。

仁左衛門、段四郎、錦之助の身代座禅は期待していた以上の面白さ!
仁左衛門さんはおっとりおとぼけの可愛い殿様で、愛嬌たっぷりな錦之助さんの太郎冠者とのやりとりはどちらも可愛くて楽しい。
段四郎さんは小柄だから、背の高い仁左衛門さんと並ぶとどうなるのかなぁと思ったけれど、心配なかった。鬼のようにおっかない奥様です。
何度も観ているから台詞も大体知っているんだけど、それでもやっぱり笑ってしまう。
ああ面白かった。

「生きている小平次」と「三人形」は観ないで帰ってきてしまった。
最近は歌舞伎座公演を最後まで観て帰ることが少ないような気がする・・・。

来月の高野聖はチラシを見る限り、かなり玉サマワールドで、耽美と妖怪のめくるめく世界が堪能できそうです。
友達曰く、「玉サマは妖怪じゃないの!妖精なの!」
どっちでもいいけど、人間を超えていることは確か。
もちろん、褒め言葉です。


コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました