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物理学者との対話 その2 [日記]

再び、物理学者との対話が発生した。

今回は「瞬間移動」について。

ある瞬間のある人間を原子レベルに分解して、別の場所に、電子の位置もまったく同じに再現して原子を組み立てたら、同じ人間がそこに現出するのではないか?

原理としては理解できる、と物理学者は言う。
問題は「意識」もそこに再現できるか、だけど。

物質主義に立つのであれば、おそらく意識も勝手に現れるだろう。
記憶も完全に再現できるだろう。

でもこれだと、元の人間を消滅させなくては同じものが2体できてしまう。
消滅させるために殺すというのもね……。

ここから「移動」ではなく「コピー」の話になる。

物質的にはまったく同じに作っても、別の環境に置かれた途端、それは別の人間となってしまう。

では、コピーには自分がコピーであるという自覚はあるだろうか?

「自分がオリジナルである」というアイデンティティを持った状態を複製するのだから、コピーもまた「自分がオリジナルである」というアイデンティティを持つのではないか。
オリジナルがこの場所にいた、という証拠を残しておかないと、どちらがオリジナルでどちらがコピーかという区別はつかなくなる。

しかし考えてみたら、我々は何かのコピーとしてこの世界に放り込まれたのかもしれない。
自分の意志でこの世界に来たのではなく、気付いたらここにいたわけだから。

そんな感じで「こっち側」(どっち?)の話をしたのでした。
面白かった!




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