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ナブッコ [オペラ]

METライブビューイングの「ナブッコ」を観てきました。

バビロン捕囚を題材にしたヴェルディの出世作です。

バビロニアの王ナブッコ。
王の姉娘アビガイッレ。
王の妹娘フェネーナ。

オペラの王様(?)プラシド・ドミンゴ演じるタイトル・ロールのナブッコ王が言うまでもなく主人公ですが、姉娘のアビガイッレ(何度見ても覚えられない)の方が存在感があったように思う。

姉娘アビガイッレは女戦士のような格好で登場するのがまずカッコイイ。
しかし好きな男は妹にとられ、実は奴隷女の娘という出自を持つ。
そりゃあひねくれたくもなるよなぁ。
純粋純真誠実な役よりも、こういう鬱屈を抱えて自覚的に悪になる役に心惹かれます。

ちなみに姉娘は丸くて、妹娘はまん丸です。(オペラ歌手をそういう風にいってはいけません)

イタリア第二の国歌とも言われる有名な合唱曲「ゆけわが想いよ、黄金の翼にのって」は、CDで聞いた時には「ふうん、こういう曲なんだ」くらいにしか思わなかったのですが、オペラの舞台の一部として聞くと、とても美しい!
舞台に並ぶたくさんの疲れ果てたヘブライ人たちが、あえて表情や動きをつけずに心からあふれる故郷への想いを歌います。
そのあたりの心情に共感したわけではないけれど、とにかくメロディが美しくて、若隠居さんちょっと涙でちゃったヨ。

一度歌い終わって満場の拍手を受けて、同じ曲を再び歌ってくれます。
とても美しいのに短い曲なので、あっという間に終わってしまって物足りないと感じたため、とても嬉しかった。
この2回歌うというのはお約束なのかしら?

「ゆけわが想いよ、黄金の翼にのって」ってタイトルがまたいいよなぁ。
生の舞台で聞いたらもっといいんだろうなぁ。

以来、うろ覚えのメロディを鼻歌で歌っています。




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