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これぞ暁斎! [美術館/博物館]

ラグビーの後は渋谷へ移動してBunkamuraで開催中の「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力」展を観てきました。

kyosai.jpg

世界に認めてもらわないと自国の文化に自信を持てない日本人の精神が云々……という話はまあここではいたすまい。

土曜日の4時頃の入館で、それなりに人はいますが大混雑というほどでもない。
ただ、版画作品など小品が多いので、近くでじっくり見ようと思うと少し待たなければいけません。
私は遠くから眺めて興味を惹かれなければあっさりあきらめます。

猫やカエルを擬人化したユーモラスな作品が可愛い。
河童が「SHIRICOTAMA」なんてお勉強している化々学校などなど戯画がたくさん。

私のお気に入りは鐘馗さまシリーズ。
鐘馗さまはお酒が大好きでおっかない顔をした道教の神様です。
玄宗皇帝の病の原因である鬼を退治したとかなんとか。
そんなわけで鬼退治の姿として描かれることが多いですが、中でもとびきりステキなのがこちらの「鬼を蹴り上げる鍾馗」の絵です。
20161227-kawanabekyosai08.jpg

蹴り上げる勢いで浮き上がる衣服の流れといい、掛け軸の高さいっぱいに宙に浮く子鬼の「きゃーん」と泣いていそうな格好といい、ユーモラスでリズム感があってカワイイ。
迷わずポストカードを買いました。

一部春画コーナーもあって面白かった。
誇張していてコミカルではあるのだけれど、おおらかなエロさがいい。

子供連れに配慮して看板が立ててあったけど、実際に親が「ここは飛ばしましょう」と言う時になんと説明するのだろうなぁ、とちょっと気になった。
「まだ早いからね」とか「ここは大人向けだから」とか言うんだろうけど、子供はそれで納得するのだろうか。
余計見たくなるのが子供心というものだ。
ここはなにかとんちをきかせたいところだけれど、私には何も思い浮かばない。

暁斎暁斎、すべて暁斎。
楽しい展示でした。



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