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椿姫 [オペラ]

秩父宮でサンウルブズの今季初勝利に酔いしれた後、東銀座へ移動してMETライブビューイングで「椿姫」を観ました。

大変有名な作品でおそらく人気も高いと思われますが、私には正直退屈だった。
不治の病に侵された美女が真実の愛がどうだとか愛の犠牲がどうだとか朗々と歌い上げて結局死んじゃう話。
……とまとめると身も蓋もないけれど、ホントに8割方は愛がどうだこうだ言ってるだけなんだもの。

衣裳も舞台装置もシンプルかつモダーンな演出で、それによって人物像がくっきりと浮かび上がるということらしいのだが、オペラ初心者の私にはただの地味な舞台であった。
見慣れた方には斬新で良かったのかもしれん。

面白かったのはヴィオレッタとアルフレードが別れた後のパーティの場面。
集まった客はみんな大きな仮面をつけて騒いでいるんだけど、その仮面が青々とした髭剃り跡のある椿姫の顔。
刺青の入ったマッチョな男がこの仮面をつけて、ヴィオレッタと同じ赤いドレスを着て、しなを作って踊る。
ちょっと目が離せなかったよ。

歌手の力量の良し悪しは私にはわからないのだけれど、ビジュアルに無理がなかったのは良かった。
特にアルフレード役はいかにも世間知らずで誠実なボンボンという感じだったし、その父も押し出しのいい紳士でかっこよかった。

オペラ歌手にとって第一は声だろうけれど、容姿ってのはどのくらいまで求められるものなんでしょうねぇ?



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