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働かないアリに意義がある [本]

「働かないアリに意義がある」 長谷川 英祐



友達がなぜか最近アリにはまっていて、なぜアリ?と思いながらAmazonを見ていたら角川のフェアでKindle版が安くなっていたのでポチっとしてみました。
どこかで見たことあるなー、と思ったら、数年前にベストセラーになっていたのですね。

アリやハチの驚くべき社会形態が色々紹介されていて興味深いです。
遺伝子情報も、親から半分ずつもらって必ず2nとなる人間とは違い、同じコロニーの中でも有性生殖だったり無性生殖だったり、色々あって面白い。
とても分かりやすく書いてありますが、結構複雑なことを説明しているので、中学レベルの遺伝の知識は必要かも。

タイトルになっている「働かないアリ」の話は今となっては結構有名な話ですが、これに心を慰められる人はかなりいると思われる。
アリの社会には必ず一定数の「働かないアリ」がいる。
「働かないアリ」を取り除いても、やっぱり一定数が「働かないアリ」になる。
それはなぜか。
常に全構成員が働いていたら、いざという時に対応する要員がいなくてコロニーが壊滅してしまうから。
「働かないアリ」はただの穀つぶしではなく、出番が来ないだけなのだ。
イエス!
社内ニートの私も、ただの給料泥棒ではなく、緊急時に備えた待機要員なのである。

世のニートや引きこもりや高等遊民に自尊心を取り戻させてくれる本です。(たぶん)


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