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読書会をしたい本 [本]

珈琲ひりゅうずが読書会カフェをやるということで、私も読書会企画を考えてみることにしました。

そもそも、読書会をしたい本、というテーマ自体がたまらなく楽しい。
そこで「読書会をしたい本について語る会」というのもアリなんじゃないかと思う。
それぞれ3冊くらいずつ持ってきて、なぜそれで読書会をしたいのかを語る。
その中で一冊を決めて……とかいうのはよくあるパターンだけど、それだとビブリオバトルみたいになっちゃって私はあんまり好きではない。
ついでに交換会とかも好きじゃない。

読書会というと小説、という一種のセオリーができてしまっているのが不満な私は是非ノンフィクションで読書会をやりたい。
特に「意識とは何か」について議論したら面白いと思うんだけど、課題本でこれというのが思い浮かばないんだなぁ。
「意識は傍観者である」はちょっと古くなってしまったろうか。面白いし文庫でお手軽なんだけど。
「意識はいつ生まれるのか」も良さそうだけど、まだ読んでないからわからない。
「脳はなぜ「心」を作ったのか」は刺激的でいいんだけど、前野先生は最近ちょっと胡散臭くなってきてるからなぁ…。
岩波文庫の「意識と本質」はいずれ読みたいと思っているのだけれどなかなか手が出ない。

ドキュメンタリー作品もやってみたい。
まだ読んでないけど面白そうだなと思っているのが「ルーマニア・マンホール生活者たちの記録 」。
先日、ルーマニアのインディアン(?)と結婚する夢を見てルーマニアに興味を持った。

右翼と左翼についての本も意見交換しながら読んだら面白いんじゃないかと思うんだけど、政治的なテーマはリスクがありますかね。
雨宮処凛の「右翼と左翼はどうちがう?」とか「右翼と左翼(幻冬舎新書)」あたりお手軽で良さそうに思う。どっちも読んでないけど。

今振り返るオウム、というのも面白そうなんだけどリスキーかしら。
みんなで課題本を読むのではなくて、それぞれが関連本を読んできて、この本ではこういうことが書いてあったんだけどどう思うか、みたいな話をすると多角的に見られるのではないかと。
その場合は村上春樹の「アンダーグラウンド」「約束された場所で」あたりが定番でしょうか。
ちなみに、私が読んだことのあるオウム関連本は
「「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔」
「オウムと身体」
「極秘捜査―政府・警察・自衛隊の「対オウム事件ファイル」」
です。

「戦争は人間的な営みである」も面白いと思うんだよなぁ。
戦争反対!絶対平和!という人も、昭和の戦争は正義の戦争だった!という人も、戦争について考えたことがない人も、きっと面白く読めると思うのです。
戦争の、ひいては人間存在の矛盾を深く考えさせられます。
戦争と平和について語る前の必読入門書だと私は思っている。

小説だったらぜひ津村記久子で読書会してみたい。
津村作品に出てくるパッとしない女主人公みたいな人がたくさん集まったらすごく心強いと思うのです。
その場合のドレスコード:メガネとか設定しても楽しいかも。
「ポトスライムの舟」と「コンビニ人間」を読み比べるのも楽しそうだなぁ。

海外SFなんかもどうでしょうか。
長編ではなくて、短編アンソロジーを課題本にして、自分はこれが好きだとか、この話はよくわからないとか、それぞれの好みを語ると楽しそうです。
そこからさらに、来るべきAI時代について語り合うのもアリ。
海外SFに限らず、短編アンソロジーは人によって好みが違うということを実感できて良いんじゃないかと思うんだけど、アンソロジーで読書会してるの見たことないなぁ。

自分が断然好きな小説に関しては、自分とその本とが作り出す密な世界の中で完全に満足してしまうので、他の人の意見を聞きたいとか話し合いたいという欲求があまりなく、むしろ邪魔スンナくらいの勢いなので、好きな本と読書会をしたい本というのは重なる部分もあるけれどまたちょっと違うものです。


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