SSブログ

奇想の系譜展 [美術館/博物館]

雨の日曜日に東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展」に行ってきました。

2018_kisounokeifu_l.jpg

入ってすぐに若冲ゾーンなので、ここでだいぶ人の流れが滞りますが、それを過ぎれは割と快適に鑑賞できます。
以下、気になったものなど。

若冲は近年大人気で出展機会が多いため、他の展示で見たことのある絵が多かった。
いいものは何度見たっていいけれど、とにかく人が多くてなぁ。。。

「糸瓜群虫図」 若冲
以前にも見たことがあるけれど、改めていいですね。
ウォーリーを探せ!的に虫を探すのも楽しいし、糸瓜の実や葉が虫に食われてたりするのがまたいい。

「唐獅子図」 蕭白
有名な作品ですね。
ちょっと困ったような表情の右の獅子と、犬がじゃれて遊ぶようなポーズの左の獅子。
勢いがあるけどどこかカワイイ。

「仙人図屏風」 蕭白
怪しげな仙人を書かせたらこの人の右に出る者はいないんでないかと。

「龍図襖」 芦雪
左の昇龍もいいけれど、右の雲龍はまるで雲を引き裂くシューッという音が聞こえてきそう。

「群猿図襖」 芦雪
自宅にこういう襖があって猿たちを一匹一匹ぼへーっと眺めるのいいなぁ。

「白象黒牛図屏風」 芦雪
白象の上に小さなカラス、黒牛の足元に白い子犬。
でろーんと横座りになったこの子犬が可愛くてなぁ。
思わず缶バッジ買ってしまった。

IMG_3702.jpg

「なめくじ図」 芦雪
すごくシンプルなナメクジと、その這った後が薄墨でうにゃうにゃうにゃって描かれているだけなのに、なんだかとても心惹かれます。

「牧童図」 芦雪
牧童の体が半分、牛の体に溶け込んでいるように見えて、牛の手前にいるのか、向こうにいるのか、一体化しているのか。

「方広寺大仏殿炎上図」 芦雪
こういうのテーマにするのって珍しくないんですかね?
妖しい魅力に引き込まれる掛け軸です。

「山姥図」 芦雪
いやはや見事なやまんばです。
将来、中途半端に小汚いばあさんになるくらいなら、いっそこれくらいの立派なやまんばになりたいと思ってしまいました。
そして山の中で金太郎を育てる。

「妖怪退治図屏風」 伝・岩佐又兵衛
妖怪があんまり怖くないのがいい。

「寒山拾得」 山雪
寒山拾得の絵はおしなべて好きです。意味不明なところがいいです。

「達磨図」 白隠 永明寺
ほぼ白目なのにすごい眼力。
めぢから、じゃなくて、がんりき。

「蛤蜊観音図」 白隠
みんな漫画のような顔をしています。
頭にタコとかイカとか乗ってます。
そしてなぜハマグリなのか。
ツッコミどころがありすぎる。

「布袋図」 白隠
こんな下卑た笑顔の布袋様、見たことないです。


続いて鈴本へ行きましたが、それはまた別記事にて。





コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。