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六月歌舞伎座夜の部 [歌舞伎]

久々の歌舞伎座で三谷かぶき「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)」を観てきました。
みなもと太郎の「風雲児たち」を原作として三谷幸喜が作・演出を手掛けた新作歌舞伎です。
漂流してロシアへ流れ着き、10年の歳月を経て帰国した大黒屋光太夫のお話。

幕が上がったのかどうかわからないうちに花道からさりげなく松也くんが登場。
スーツに眼鏡の先生という設定らしく、観客をいじりながら世界に引き込んでいきます。
松也くん、私はすごく久しぶりに見たんだけど、いつの間にか一人で舞台を背負えるような大きな役者になっていたんですねぇ。
すっごく楽しくて、とても人気があるのがよくわかりました。
以前お隣になった奥様が「松也くんがいいわよ~」と褒めていたのを思い出しました。
古典でも観てみたい。

お坊ちゃま育ちのお頭・光太夫役の幸四郎、口が達者な庄蔵役の猿之助、ちょっとニヒルな新蔵役の愛之助、と脂ののった人気中堅役者が揃っていてとても充実した舞台です。

新悟ちゃんが情の深いロシア女(日本語の諺で返答する)マリアンナを生き生きと演じているのがよかった。
それから、染五郎の磯吉が清楚でよかったね!!
親父さんとの掛け合いも息がぴったり。
あとでネットで調べてその美少年ぶりにぶっとんだ。若かりし頃の美輪明宏に雰囲気が似てる。

八嶋智人のラックスマンはさすがの喋りっぷりで面白かった。
ホント芸達者だなぁ。

白鸚さんを舞台で見るのはとっても久しぶりでしたが、落ち着いた声と存在感の大物っぷりはさすがの一言。
キラキラ衣装に目がくらむ。

終盤、ロシアの地に残らざるを得なかった庄蔵、新蔵との別れの場面はとても切ない。。。
俊寛のようですね。。。

そして幕切れはあざとい演出と言えば、まあそうなんだけど、やっぱり感動!泣けます。

幸四郎さんと猿之助さんはすっかり名コンビって感じでいいですね。
8月にはまた弥次喜多やるみたいですし、これからも楽しみです。

そして買わずにいられない焼き立て人形焼き。
んまい。
IMG_4369.jpg


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