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根津美術館とミュシャ展 [美術館/博物館]

猛暑の中、美術館をはしごしてきました。

一つ目は南青山の根津美術館です。

入口の回廊からして上品な高級感がある。
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エントランスの展示は背景の庭園と一体になって大変に美しい光景。
ただし展示物そのものは逆光になってよく見えない。。。
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どうにも腹が減ったので、展示を見る前に庭園の中のカフェへ。
緑を見ながらミートパイをいただきます。
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(ミートパイはミートっていうか、比率がパイ7:ポテト2:ミート1でした)

現在は「優しいほとけ・怖いほとけ」という企画展開催中。
ものすごい目玉展示はないものの、コンパクトにまとまっていて程よいボリューム。
ほとけ以外にも、収蔵品の中から古代中国の青銅器や江戸時代の磁器などのテーマ展示も同時開催。

殷代の青銅器は迫力があるねー。
殷だよ、殷。
少し前までは本当に存在したのか定かではなかった王朝ですよ。紀元前13世紀ですよ。
その時代にこんな精巧な青銅器が作られていたなんて驚き。
人々はどんな暮らしをしていたのでしょうか。
なんだかその時代に引き寄せられていきそうな魔力を感じる。

江戸時代のお銚子と盃の展示を見ていたら、その時代の酒席の想像がモクモクと湧いてきた。
盃って改めて見ると本当に小さい。
一口分のお酒しか入らない。
お座敷でのお酒というのは、酒そのものの楽しみもあっただろうけれど、その飲む過程を楽しむものだったんじゃないかなぁ、なんて思う。
隣に女の人が侍って、その都度お銚子から酒をついでくれる。
綺麗に結い上げた髪に髪飾りがキラキラ光り、華やかな着物をまとった美人がニッコリと笑ってお酌をしてくれる。
白粉の匂いに混じってなんだかいい匂いがしたりして。
そりゃたまらんよなぁ。楽しいよなぁ。
……と、そんな妄想も含めて楽しかったです。

展示を見た後は広い庭園を散策しましょう。
緑豊かな中に、謎の石像が配置されていたりしてとても雰囲気のいいお庭です。

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水の流れもあって涼しげなのですが、案の定、蚊に刺された。。。
また違う季節にも来てみたいと思います。


続いてはBunkamuraで開催中のミュシャ展です。

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みんな大好き、ミュシャ。
昔はこの耽美な世界観を若干冷ややかな目で見ていたのだけれど、2017年にこのミュシャ展で「スラヴ叙事詩」を見てからすっかり好きになりました。

今回は展示の一部が写真撮影OKということで、私も含めてみんなカシャカシャ撮っていましたが、写真を撮ると記憶に残らないんだってなぁ……という葛藤もあり、実際、写真を撮ったらなんだか満足してしまう感じもあり、でもこうしてブログに貼り付けたりできるのはいいよなぁ、と思ったり。
複雑。。。

これなんか、写真を撮るのに必死で、あとで見て「ああ、こういう絵だったんだ」とか思う始末。
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こちらは連作<四つの宝石>のうちの一つ「エメラルド」。
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<四芸術>や<四つの花>に比べると、4点いずれもややトーンが暗く物憂げな雰囲気なのですが、中でもこの「エメラルド」は大蛇を従えた妖艶な美女が何とも言えず魅力的。
背後の装飾のモザイク模様も、どことなく蛇の目を思わせるのが流石。
ちなみに残り3点は「ルビー」「アメジスト」「トパーズ」です。

「「遠国の姫君」に扮するサラ・ベルナール」は本当におとぎの国のお姫様のよう。
うっとり。

最後にミュシャの影響を受けた日本の漫画家やイラストレーターの原画も展示されています。
たしかに、構図などにとても影響を受けているのがよくわかる。
ナイスチョイス。
私は山岸涼子と天野喜孝の原画を見られたのが嬉しかったよ。

グッズも色々ステキなものがあったけれど、結局ポストカード一枚だけにしました。

「北極星」
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