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役所の窓口風裁判官 [裁判傍聴]

昨日は友達と裁判傍聴に行ってきました。

私のお気に入りのあの妙に腰の低い裁判官が頑張っていた。
なんと一日に10件処理。
裁判官の出世は判決を出した数で決まるらしいので、あの人は昨日一日でかなりポイントを稼いだに違いない。
友達曰く、「意外と出世欲あるんだね」
出世欲があろうがなかろうが、面白ければいいんです。私は応援してますよ!

この裁判官の面白さは実際にその語り口を聞かないと魅力が半減なのですが、笑わせてもらった会話をご紹介。

裁「喫茶店店長が覚せい剤ってどういうことなのかなって思ったら、出会い系喫茶なの」
被「はい」
裁「出会い系喫茶、ノンノ。ふうーん。これはいかがわしいお店じゃないの?」
被「いえ、違います」
裁「18歳未満の女の子紹介するようなところじゃないの?」
被「いえいえ、そんなことはしてません」
裁「あそう、ふうーん」

裁判官は単純に出会い系喫茶ってどんなことしてるんだ?って興味を持ったに違いない。
私もすごく気になる。
もっと突っ込んで欲しかった!

裁「手取りで50万ってかなりもらってるねぇ。蓄えもけっこうあるんでしょ?」
被「いえ、ないです」
裁「ないの。全部覚せい剤につぎ込んじゃったの?」
被「いえ、そういうわけではないです」
裁「あ、違うの。ふうーん」

ああ、やっぱり文章にすると魅力が伝わらないなぁ。
役所の窓口で相談に乗ってるような口調なのですよ。
そして「ふうーん」は明らかに疑いの眼差しなのですよ。

事件の内容に関わらず見に行きたいと思わせる希有な裁判官です。



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