SSブログ

傍聴マニアの邂逅 [裁判傍聴]

午前中にハローワークへ行って無職な自分を再認識し、帰りに立ち寄った本屋で活き活きと仕事をしている人々の記事を見て悲しい気持ちになり、このままではいかんと思って裁判所へ行った。
ある意味、失礼な利用方法かもしれぬ。

傍聴したのは強盗致傷。
脱衣所での窃盗を繰り返し、刑務所にも何度も入っている。
母親所有のアパート家賃収入と妻のパート収入で十分生活していける。
おこづかいもある。
なのにまたやっちゃう。
これはもう癖になっちゃってるんだと思う。
酒とか麻薬とかと同じ、窃盗にも中毒性があるのでしょうか。

情状証人は85歳の母親。
このバカタレは自分がしっかり更生させると涙ながらに訴えます。
被害者が来ていると弁護士から聞いたらしく、終いには傍聴席に向かって土下座までする。
裁判長が「やめてください」と止めるが聞かない。
なんかもう、痛々しくて見ていられません。
傍聴席に戻ったおばあちゃん、検察官が激しく責める被告人質問を聞きながら大きな独り言を言う。
「あれもヤな奴だね」
多分それ、本人に聞こえてます・・・。

今回の事件のきっかけは、長年信用していて一生の付き合いになると思っていた友人からの絶交宣言で、憂さ晴らしにやってしまったと被告人は言う。
似たような話で、彼女を友達に取られたのがショックで覚せい剤に手を出したというものがある。
そもそも、普通の人にはそういう発想がない。
この差は大きいよねぇ。

続いて別の窃盗事件の法廷へ。
ここで、いつかはそんなこともあろうと思っていたことが起こった。
傍聴人席に、何度か一緒に傍聴した友達の姿を発見。
隣に座って、やあ、どうもどうも。
多分、他の人が見たら裁判所で知り合った傍聴マニア同士なんだろうなぁ、と思いつつ。

法廷は起訴状の読み上げだけで終わってしまいました。
ちぇー。

今日は私の大好きな窓口裁判官がいなくてちょっと寂しかったです。
今度はいつ会えるかしら。


コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました