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無職小川の会〜高等遊民編〜 [日記]

本日は無職小川の会〜高等遊民編〜を開催した。
柴又の料理屋「川甚」でお昼を食べる。
ここは漱石先生の「彼岸過迄」にも出てくる有名な老舗。
鯉料理が名物です。

入り口には予約客の名前が書き出されている。
「小川様ご一行」ときちんと私たちの分もある。
本当は「無職小川の会様ご一行」としたいところだけれど、さすがにその勇気はなかった。

予約の甲斐あって、二名にも関わらず「さくら」という個室状の席(完全な個室ではない)に案内される。
ここでおいしい料理を食べながら心置きなく裁判傍聴の話をする。
強姦がどうだ、準強制わいせつがどうだ、あの裁判官は可愛いだ、あの検事は怖いだ、好き放題話す。
楽しい。

川甚を出て、帝釈天で雨宿りしつつ、ジョナを目指す。
ここでようやく本来の目的の読書会を開始。
今回のお題はガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」。

花嫁はなぜサンティアゴ・ナサールが相手だと言ったのか?
花嫁の処女を奪った本当の犯人は誰だったのか?
この小説の構成のすばらしさとは具体的にどういう点なのか?
花嫁が事件の後に突然愛に目覚めたのはなぜだったのか?
などなど、話し合う。
小説についてこうして誰かと本気で話し合うという機会は滅多にないので嬉しい。

次回は岡本かの子を読むことにした。
新潮文庫の「老妓抄」です。
メンバーの皆さん(合計2人)は次回までに買って読んでおいてください。


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