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目標のその奥にあるもの [ラグビーワールドカップ2015]

ラグビー日本代表が今日帰国だそうで。
しばらくはテレビで引っ張りだこでしょうなぁ。


さてさて。
2015年のW杯においてベスト8進出が目標だ、と初めて聞いた時、私は正直言って「1勝すらできていないのに、なに寝ぼけたこと言ってんだ?」と思ったことを白状する。

ところが、日本代表は「ベスト8進出」という形での目標は達成できなかったものの、それ以上のことをやり遂げて帰ってきた。
W杯におけるジャパンの活躍を見ていたら、一見無謀とも思える高い目標を掲げて努力することの気高さをしみじみと感じた。

その一方で、無理な数値目標を設定し、その目標を達成するために不正を行ってボロボロに崩れてしまった東芝やVWの無様な姿を見ると、また分からなくなってしまう。

一体、何が違うのだろう?

その疑問がずっと頭の中にあった。
そして、もしかしたらそういうことなのかな、という私なりの答えを見つけた。

それは、目標のその奥に使命感や志といったようなものがあるかないかの違いなんじゃないだろうか。


エディ・ジャパンがベスト8進出という目標を掲げたその奥には、日本のラグビーが強くなることによって、日本のラグビー界をもっともっと盛り上げたい、という想いがあった。
W杯で日本代表が活躍することによって日本のみんなに元気を届けたい、という想いもあっただろう。
「ベスト8進出」という目標は達成できなかったかもしれないけれど、その奥にある使命は十分すぎるほど果たしてきた。

一方、大企業の不正には、そういう使命感や志といったものがなかったように見える。
ただ、数字だけがあった。

その違いなんじゃないだろうか。

もちろん、スポーツと経済という違いはある。
でも、志のある企業だったら、あんなどぎつい不正はしないんじゃないかなぁ。
(大抵の大企業はそれなりに悪いことをしていると思うけど)


悲しいことに、これだけの偉業を成し遂げ、日本を熱狂の渦に巻き込んだエディ監督は退任してしまう。
その理由は1ファンに過ぎない私には知りようがないけれど、もしかしたら、ラグビー界に君臨するエライおじさんたちと使命感や志を共有できなかったからじゃないかな、と私は思っている。

たぶん、新国立競技場とか、オリンピックエンブレムとか、問題の構造はすべて同じなのだ。






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