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国立劇場二月文楽公演第二部 [文楽]

久々に文楽を観てきました。
ブログの記録を見る限りでは前回は2008年2月なので、ちょうど8年ぶりということになる。
ご無沙汰しております!

第二部は嶋大夫の引退披露記念公演でして、今までいくらでも機会があったのに、引退と聞くと慌てて行くというよくある小市民パターン。
嶋大夫といえば、私にとっては、場合によっちゃあ人形見ているよりも面白い熱い語りの大夫さん。
最後にもう一度その勇姿を見たいじゃない。

まずは「桜鍔恨鮫鞘」。
夫の忠義のために女房が自らを犠牲にするという、この世界ではよくある話。
夫の金を用立てるために、女房は夫を追い出して新しく金持ちの男を婿に取るのだけれど、それを知らずに夫は逆上して女房とその母親を殺すというすごい話。
幼い子供に覚えさせた遺言で、夫は女房の真意を知ります。

私は話の筋よりも、子持ちの人妻なのに金持ちの男が喜んで婿に入るなんて、なかなかやるなぁ、奥さん、ゲヘヘ、と思いました。
どんだけいい女なんだろう。

まあ、それはともかく。
久々に見た勘十郎さんは相変わらず渋い顔をしていましたが、操る人形は美しく繊細。
目を閉じてじっと堪える女房の姿が実に美しかった。


続いて嶋大夫引退披露記念公演の「関取千両幟」。
こちらも忠義のためにお金が必要な相撲取りが八百長しなくちゃいけなくて苦悩する話。
やっぱり最後は女房が身売りして二百両を作って夫を助ける。
人妻なのに二百両。
いい女なんだろうなぁ、ゲヘヘ。

さて、お目当の嶋大夫の勇姿ですが、運が良いのか悪いのか二列目の席が取れてしまって、大夫のいる床が真横……ていうか若干後ろ気味で、その熱い姿をなかなか見られなかったのが残念でした。

そうそう、寛太郎さんの櫓太鼓曲弾きも素晴らしかったですよ。
ここでいう曲とは曲芸の曲であることを知る。

いつか機会があれば大阪の文楽劇場にも行ってみたいと思いました。
嶋大夫、お疲れ様でした!






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