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宝塚花組公演 ポーの一族 千穐楽ライブビューイング [その他舞台/ライブ]

宝塚花組公演『ポーの一族』千穐楽ライブビューイングを観てきました。

宝塚の舞台は10年以上前、友の会に入っている先輩に連れて行ってもらって2回ほど観たことがあるだけ。
舞台のチケットを素人が入手するのは困難ですが、大変ありがたいことに全国各地の映画館でライブビューイング上映してくれます。

車で1時間以上かかる場所なので大変おっくうだったのですが、頑張って行ってよかった。
いやあ素晴らしかった!
ライブビューイングの技術よ、ありがとう!

萩尾望都の代表作の一つである「ポーの一族」が宝塚で舞台化されるということで、私に情報が入ってくるくらいだから世間一般でも話題になったのではないでしょうか。
へえー、と面白半分でネット上の記事を見たら予想以上のヴィジュアル完成度の高さにびっくり。
萩尾先生も大絶賛というのも頷けます。

こちらの方のツイート画像がすばらしいのでリンクはっておきます。



宝塚の問答無用のきらびやかさは、やたらと美形だらけの萩尾望都のリリカルな世界と予想以上に親和性が高かった。
ミュージカル特有のオーバーアクションを不思議に感じるのも最初の数分だけ。
ぐいぐいと宝塚ワールドに引き込まれていきます。

長いお話を無理なくコンパクトにまとめていて、分かりやすくも原作の世界を見事に表現していました。
私の好きなオズワルドのエピソードがほぼカットされていたのは残念だけれど、あれを入れてしまうと一本ではとても収まらないのはわかる。
原作ファンが見たら「あのイラストと同じ構図だ!」とピンとくる場面もあったりして、原作のシーンが浮かぶことが多々あり、忠実に再現しつつもあくまで宝塚ワールド。すごい。

シーラ夫人が綺麗だったなぁ。
あのたおやかな美貌は説得力があった。
清らかで伸びやかなお歌も見事でした。

アラン役の方は切れのある美貌で、原作のアランとはちょっと雰囲気が違うけれど、あれはあれで美しくて好きです。
本当にお綺麗。

老ハンナがちっとも老じゃなくてお肌ツヤツヤ、ダンスキレキレだったのが面白かった。
メリーベル抱えちゃうしな。

千穐楽なので退団する方の挨拶なんかもあったのですが、つくづくトップスターというのは大変な重責なのだなと感じました。
舞台では歌も踊りも演技も、誰よりも存在感を出すことを求められ、ほぼ出ずっぱりの状態。
最後は15kgあると言われる羽を背負って颯爽と登場。
しかしその重さを感じさせない優美な笑顔でお辞儀をする。ありゃ相当な肉体労働だぞ。
お芝居が終わっても、何度も行われるカーテンコールでは組を代表して自分の言葉で挨拶しなければならない。
宝塚のトップスターは割とあっさり退団してしまう印象があるのだけれど、こりゃ何年も務められるもんじゃないな、と納得しました。
しかしそうして舞台の真ん中で誰よりも輝くことは、余人には計り知れない喜びもまたあるのだろうと思います。

最後のショーはとにかく美しく楽しく華やか。
浮世を忘れさせるよくわからない感動があります。
宝塚104年の歴史は伊達ではないですね。
改めてすごいと思いました。

あとでキャストとかを調べていたらとてつもない深い世界に引き込まれそうになってゾクッとしました。
この世界は一度ハマると大変なことになりそう。。。
はるかに深い森の中に迷い込んだら生きて帰って来られない気がするので、この辺で一旦引き返そうと思います。

あ、でもDVDはちょっと欲しくなっちゃった。



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