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真実 新聞が警察に跪いた日 [本]

「真実 新聞が警察に跪いた日」 高田 昌幸



殺人犯はそこにいる」の清水潔のおすすめにより。

北海道警察の裏金問題を暴いた北海道新聞に、道警が徹底的にねちこく圧力をかけてついに屈服させたいきさつを記したノンフィクション。
当事者の記者が書いたものなので、読み始めたときは恨み節がちょっと気になったのだけれど、読み終わったらこれは恨み節になっても無理はないと思った。

警察の隠蔽体質や腐敗はよく聞く話だけれど、ここまで腐りきっているとは身震いがします。
そして裏金報道を支持した会社上層部は、道警からの圧力が始まると手のひらを返したように担当記者をスケープゴートにして警察にすり寄り始める。
いやあ恐ろしい。日本の組織って本当に恐ろしくて醜いね。
特に組織の「エライ」おじさんは吐き気がするほど醜いね。
だけど、組織から離れたとき、一人ひとりは往々にして「いい人」だったりする。
それがまた組織の恐ろしいところだ。

間違ってもさわやかな読後感ではありませんが、目をそらしてはいけないことが書かれていると思いました。


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