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黒蜥蜴 全美版 三越劇場 [その他舞台/ライブ]

三越劇場で「黒蜥蜴 全美版」を観てきました。

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新派の舞台は初めて。
三越劇場も初めて。
主演の二人は段次郎と春猿だった頃に歌舞伎で何度も拝見しましたが、喜多村緑郎と河合雪之丞になってから観るのは初めて。

日本橋三越の6階にある三越劇場はとてもレトロな作りで、大正モダンの雰囲気。
昭和9年に江戸川乱歩によって書かれた「黒蜥蜴」の世界にピッタリです。
コンパクトな劇場で、通路を花道代わりに使ったりするのだけれど、壁の装飾がレトロモダンなので、明智がそこにもたれかかったりするととてもマッチする。

喜多村緑郎さんの明智は涼しげでめちゃくちゃかっこよかった。
上背があるから本当に舞台映えする。
スーパー歌舞伎で培った立ち回りもお見事でした。

河合雪之丞の黒蜥蜴は妖艶でこれまためちゃくちゃ美しい。
登場時のキラキラの着物は有無を言わせぬ絢爛豪華な美しさであった。

雨宮潤一役の秋山真太郎も、明智とはまた違ったチョイ悪風イケメンでよかった。
マダムへの叶わぬ恋が切ないね。

黒蜥蜴といえば美輪明宏の代表作。
脚本の三島由紀夫の熱烈ラブコールによって実現したというのは有名な話。一度は観てみたいと思っていたけれど、いつの間にか最後の公演が2015年に終っていた。。。
今回の舞台は三島版ではないみたい。
美輪明宏の三島版黒蜥蜴、観てみたかったなぁ。無念。

いつか緑郎・雪之丞コンビでやってくれないかしら。
美輪サマの後を継ぐとしたら河合雪之丞しかいないのではあるまいか。
玉サマでも観てみたい気がするけど、乱歩よりは泉鏡花の世界の人だからな。

ちなみに原作の方は公演を観に行く直前に慌てて読んだ。
宝石以外は一糸まとわぬ「宝石踊り」とか、「人間の剥製」とか、美と不気味さが混じり合う乱歩ワールドはやっぱり唯一無二の素晴らしさだと思いました。

お芝居が終ってから、洋服売り場をぐるぐる。
父の日も近いことだし紳士服売り場をちらっとのぞいてみると、ちょっと様子のいいポロシャツがあって「あらこれいいじゃない」と値段を見たら51,000円でそっと戻しました。

気を取り直して地下の食品売り場へ行くと、和菓子、洋菓子、総菜、弁当と綺羅星のごとくにうまそうなものが並んでいて、わああ、と完全に舞い上がってもう自分が何が食べたいのかわからなくなってしまった。
さすが三越本店です。
10年位前は毎日のようにここへお昼を買いに来ていたんだがなぁ。

また夏のバーゲンの時にお洋服買いに行こうっと。



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