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見知らぬ乗客 [映画]

「見知らぬ乗客」


二人の男の足元だけを追うオープニングからさすがのヒッチコック。
今回の監督本人の出演はコントラバスを抱えて列車に乗る姿でしたね。
有名だけど見つけるとちょっと嬉しい。

テニスプレイヤーの主人公が列車の中でファンだという男に声を掛けられる。
このブルーノという男、一見、人懐こそうに見えるのだけれど、初対面の人間にしてはあまりにも無遠慮にプライベートに踏み込んでくる。
このウザさとどことなく感じる不気味さと。うまい。

終盤、テニスの試合とライターの行方を同時進行で切り替えて緊張感を高めるやり方は、古典的と言えば古典的だけど、お手本、教科書とも言える。
演出を学びたかったらヒッチコック映画は全部見ろと、あるアニメーターがインタビューで言ってたけど納得だな。
まずはヒッチコックから学べるものはすべて学べ、って感じ。

1時間41分というコンパクトな長さも私には嬉しい。2時間半も座ってられない。
あとやっぱり美人女優の使い方がうまい。

ところでつい今しがた知ったのですが、これ原作はパトリシア・ハイスミスなんですね。
名前知ってるけど他に何かいてる人だっけ?と調べたら、そうか「11の物語」か!



これを読んだのはおそらく10代かせいぜい二十歳ちょっとくらいだったと思うけど、かたつむりの話が気色悪くて強烈に印象に残っています。



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