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出雲と大和 [美術館/博物館]

東京国立博物館で開催中の「出雲と大和」展に行ってきました。

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平日のお昼頃でしたが、混雑と言うほどではないものの、それなりにお客さんは多かったです。
展示の数が多くいずれも貴重な文物ばかりで、じっくり見て行くとかなり時間がかかります。
今回は音声ガイドも借りたので2時間くらいかかりました。
最後の頃は疲れてしまってせっかくの仏像ゾーンも軽く見るだけで終わってしまった。。。

説明パネルの一番上に書かれている学芸員の一言メモ?みたいなのが面白くて、本当はもう1周して全部ちゃんと見たかったんだけど時間切れエネルギー切れでした。

美術品の展示と違って、特にこれが!というものはないのだけれども、全体としてとても充実した面白い展示でした。
あ、見返りの鹿は可愛かった。
それと、珍しくおヒゲのある當麻寺の持国天がかっこよかった。

見応えのある展示でした。


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ハマスホイとデンマーク絵画 [美術館/博物館]

東京都美術館の「ハマスホイとデンマーク絵画」に行ってきました。

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会期始まって間もない平日の開館直後だったため、かなりゆったりと観ることができました。
ハンマスホイが目玉ですが、他の画家の絵もほっと気が緩むような絵が多くてとても良かった。

ただ、2008年の「ヴィルヘルム・ハンマースホイ展」に比べるとちょっと物足りなく感じるのは、最初に観たときのインパクトが大きかったからかなぁ。
あの時は迷わず図録を買ったけど、今回は迷った末に買わなかった。

でも前回に引き続き「ライラの風景」が来てくれたのは嬉しかったなぁ。
この絵を見ているとなんだか幼い頃の出来事とか、子供の頃に観たり読んだりした物語の世界とかを思い出すような、なんとも懐かしい気持ちになるのです。

それからユーリウス・ポウルスンの「夕暮れ」も気に入りました。
全体的にぼかしが入ったように描かれた夕暮れの風景。
近くで見ると結構大胆なタッチで描かれていて何が描かれているのかよくわからないのだけれど、少し離れてみるとちゃんと牛だったり人だったりがわかるのがすごい。どうなってんだ。

最後にフォトスポットもあります。

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お土産は「ライラの風景」のポストカードと瓶入りキャンドルです。

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ハンマスホイにふさわしい静かでゆったりとした鑑賞を楽しめました。


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メスキータ展 [美術館/博物館]

東京ステーションギャラリーで開催中の「メスキータ展」を観てきました。

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展示のことをTwitterで知って、メスキータ?誰?と思って調べてみたら、なんかエッシャーに雰囲気が似てるなぁ、と。
それもそのはず、エッシャーのお師匠さんだそうです。
知らなかった!

こちらは私が最も引力を感じた作品「トーガを着た男」。
シャープでかっこいいけど、なにやら不穏な感じが漂う。
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動物の絵も多くて、なんとなくドリトル先生の挿絵を連想する。
ちょっとグロテスクな人物の顔もどことなくドリトル感あり。

東京ステーションギャラリー自体が初めてだったのですが、東京駅建造当時のレンガ塀がそのまま使われていたりしてすごく雰囲気がいい。
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閉会間際で夏休みなのでそれなりに混んでいましたが、見られて良かったです。

最後に、秘技縦パノラマで撮った東京駅丸の内北口のホール。
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根津美術館とミュシャ展 [美術館/博物館]

猛暑の中、美術館をはしごしてきました。

一つ目は南青山の根津美術館です。

入口の回廊からして上品な高級感がある。
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エントランスの展示は背景の庭園と一体になって大変に美しい光景。
ただし展示物そのものは逆光になってよく見えない。。。
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どうにも腹が減ったので、展示を見る前に庭園の中のカフェへ。
緑を見ながらミートパイをいただきます。
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(ミートパイはミートっていうか、比率がパイ7:ポテト2:ミート1でした)

現在は「優しいほとけ・怖いほとけ」という企画展開催中。
ものすごい目玉展示はないものの、コンパクトにまとまっていて程よいボリューム。
ほとけ以外にも、収蔵品の中から古代中国の青銅器や江戸時代の磁器などのテーマ展示も同時開催。

殷代の青銅器は迫力があるねー。
殷だよ、殷。
少し前までは本当に存在したのか定かではなかった王朝ですよ。紀元前13世紀ですよ。
その時代にこんな精巧な青銅器が作られていたなんて驚き。
人々はどんな暮らしをしていたのでしょうか。
なんだかその時代に引き寄せられていきそうな魔力を感じる。

江戸時代のお銚子と盃の展示を見ていたら、その時代の酒席の想像がモクモクと湧いてきた。
盃って改めて見ると本当に小さい。
一口分のお酒しか入らない。
お座敷でのお酒というのは、酒そのものの楽しみもあっただろうけれど、その飲む過程を楽しむものだったんじゃないかなぁ、なんて思う。
隣に女の人が侍って、その都度お銚子から酒をついでくれる。
綺麗に結い上げた髪に髪飾りがキラキラ光り、華やかな着物をまとった美人がニッコリと笑ってお酌をしてくれる。
白粉の匂いに混じってなんだかいい匂いがしたりして。
そりゃたまらんよなぁ。楽しいよなぁ。
……と、そんな妄想も含めて楽しかったです。

展示を見た後は広い庭園を散策しましょう。
緑豊かな中に、謎の石像が配置されていたりしてとても雰囲気のいいお庭です。

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水の流れもあって涼しげなのですが、案の定、蚊に刺された。。。
また違う季節にも来てみたいと思います。


続いてはBunkamuraで開催中のミュシャ展です。

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みんな大好き、ミュシャ。
昔はこの耽美な世界観を若干冷ややかな目で見ていたのだけれど、2017年にこのミュシャ展で「スラヴ叙事詩」を見てからすっかり好きになりました。

今回は展示の一部が写真撮影OKということで、私も含めてみんなカシャカシャ撮っていましたが、写真を撮ると記憶に残らないんだってなぁ……という葛藤もあり、実際、写真を撮ったらなんだか満足してしまう感じもあり、でもこうしてブログに貼り付けたりできるのはいいよなぁ、と思ったり。
複雑。。。

これなんか、写真を撮るのに必死で、あとで見て「ああ、こういう絵だったんだ」とか思う始末。
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こちらは連作<四つの宝石>のうちの一つ「エメラルド」。
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<四芸術>や<四つの花>に比べると、4点いずれもややトーンが暗く物憂げな雰囲気なのですが、中でもこの「エメラルド」は大蛇を従えた妖艶な美女が何とも言えず魅力的。
背後の装飾のモザイク模様も、どことなく蛇の目を思わせるのが流石。
ちなみに残り3点は「ルビー」「アメジスト」「トパーズ」です。

「「遠国の姫君」に扮するサラ・ベルナール」は本当におとぎの国のお姫様のよう。
うっとり。

最後にミュシャの影響を受けた日本の漫画家やイラストレーターの原画も展示されています。
たしかに、構図などにとても影響を受けているのがよくわかる。
ナイスチョイス。
私は山岸涼子と天野喜孝の原画を見られたのが嬉しかったよ。

グッズも色々ステキなものがあったけれど、結局ポストカード一枚だけにしました。

「北極星」
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三国志展 [美術館/博物館]

羽田空港から上野に移動して国立博物館で開催中の三国志展へ。

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土曜日なので21時まで開いています。
入館したのは18時頃でしょうか。
それなりに人はいるけれど混雑というほどではない。

展示を見ずにいきなりグッズ売り場を下見。
おおー、色々あるでねーの!
あれも欲しい、これも欲しい。
しかしひとまず中を見て来ようではないか。

美術系の展示では音声ガイドを借りないことが多いですが、歴史系はガイドがあった方がわかりやすくていいですね。
吉川晃司版と三國無双版があって、私は無双をプレイしたことはなかったんだけど、基本オタクなので迷うことなく無双版を選びました。
なかなかオタク心をくすぐるいい内容です。

一巡目はガイドは聞かず、どんなものが展示されているのか大雑把に把握。
二巡目でガイドを聞きながらゆっくり回っていきます。
音声ガイドはパネルの説明を網羅してはいないので、パネルの説明を見つつ、音声ガイドを聞きつつ、展示物そのものも見る、という感じで情報量が多くて結構時間がかかります。

割と早い段階で関羽様登場。
実に美しく迫力のある像です。
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阿斗を抱えて敵陣を突破する趙雲。
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妙に艶かしい病床の周瑜と火計を進言する孔明。
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人形劇の曹操様もお出まし。
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赤壁で雨のように降り注ぐ矢を再現。
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赤壁で出土した矢じり。
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なぜか孟獲と並んで展示される孔明先生。
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四川省のお墓から出土したワンワン。なかなかにリアルな番犬。
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曹操様のお墓におさめられていた石牌。魏武王と確かに書いてあることに感動。
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曹植のお墓から出土した水鳥。足の雑さがイイ。
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他にも興味深いものてんこ盛りで大変面白かったです。
あ、横山先生の原画も展示されてるよ!名場面だらけよ!写真もOKよ!でも加工はダメだってよ!

会場限定武将メーカーも面白いのでぜひ。
スマホ版よりスペシャルな武将にしてもらえます。

最後はもちろん、グッズ売り場へ。
「心惹かれても使わないものは買わない」という方針のもと、厳選して購入したのは以下の三点。

空城の計で琴を奏する孔明先生の手拭い。
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人形劇の孔明と関羽の手拭い。買ってから気づいたが曹操様がいない!
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これは孔明の罠だポストカード。自分を落ち着かせるために職場に飾る。
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今にして思えば、このポストカードを貼るために孔明マグネットを買っても良かったかもしれん。

このプリントクッキーもすっごく迷ったんだけど、食べたら終わりだし、なんかもったいなくて食べられないうちに賞味期限切れそうだし、こういうのって仲間と一緒に「わー、誰食べる!?」「私、曹操様!」「じゃあ俺は張飛~!」とか盛り上がって食べるのが楽しいのであって、一人でモソモソ食べるのは結構つまらない気がしてやめました。
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大満足の展示でした。
早めに行かないと混むよーー。


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クリムト展 [美術館/博物館]

都美術館で開催中の「クリムト展」に行ってきました。

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大人気の展示で、土曜日で、しかも学生無料期間中だったので、大混雑を覚悟して行ったのですが、まあこれくらいの混雑はよくある、という程度でよかった。
入場まで10分ほど待ちましたが、絵が全然見えないというほどでもない。
絵の最前列で間近に見ようと思えばちょっと並んで順番を待つ必要がありますが、私のように少し離れて人のいないスペースから見られればそれでよしとする人でしたら、さほどストレスなく観られると思います。

フランツ・マッチュ「女神(ミューズ)とチェスをするレオナルド・ダ・ヴィンチ」
女神が神っていうかとても美しい乙女。
きれいねー。

エルンスト・クリムト「フランチェスカ・ダ・リミニとパオロ」
女の子の方はとってもメルヘンで美しい。木に咲く花も美しい。
青年の方は私にはさほどイケメンには見えなかった。
中世の男子の装束にどうしても違和感が。。。

グスタフ・クリムト「17歳のエミーリエ・フレーゲ」
日本画に影響を受けたという額装と合わせて夢のように美しい。

グスタフ・クリムト「ベートーヴェン・フリーズ(原寸大複製)」
これはとても素晴らしかった。壁画なので人がたくさんいても見やすいしね。
とても妖しい表情でこちらを見る女性がすごく気に入って、その部分のポストカードを買おうかと思ったんだけど、ポストカードでは妖気が薄れる。
接吻の部分もとても良くてポストカードを買おうと思ったんだけど、やっぱり色気が薄れてしまう。
男の色気は背中に現れる。

「ヌーダ・ヴェリタス(裸の真実)」「ユディトⅠ」はもちろん素晴らしかった。
が、私がどうこう言うまでもないので、まあ見て来てください。

グスタフ・クリムト「女の三世代」
絵としての良し悪しよりも、老年の女を打ちひしがれたようにうつむく姿で描かれてしまうと、女が老いるということはそれほどまでに悲哀なのかと、女としてちょっと憂鬱な気分になってしまうね。。。

クリムトの描く女たちはもちろん元々美しいんだろうけれど、絵として表現されることで、まるで夢の中の女のようで、こんな風に描いてもらえたら、そりゃ画家を自分の美しさを引き出してくれる特別な男だと感じて惚れちゃうだろうなぁ、と思った。
生涯独身だったクリムトは婚外子を14人もうけたとのことです。

会場を出た後でこんなフォトスポットもありますよ。

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ムーミン展 [美術館/博物館]

六本木で開催中のムーミン展へ行ってきました。

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会期始まって間もない平日昼間でしたので、まだ混んでいなくて快適に見られました。
挿絵原画など細かい展示が多いので、混雑する前に行かれた方がいいと思います。

不敵な笑みを浮かべるミイちゃんと眉間にしわを寄せるムーミンを見ると思わず顔がほころびます。
今回の展示ではスナフキンがあまり目立たなかったような…?

原画を見ていると、ただ可愛いだけじゃなくてちょっと不気味なテイストが潜んでいるのがムーミン世界の魅力だよなぁと改めて思います。

ファブリックや壁紙などはさすが北欧デザイン、色使いがサイコーにおしゃれで可愛い。
欲しい欲しい。

作者のトーベ・ヤンソンは、電気も水道もない岩礁の島での暮らしを楽しむこともあったらしく、ムーミンたちの生活は自身の体験から紡ぎ出されたものなのだなぁと感じます。

展示は撮影不可ですが、最後に撮影可のスポットがあるのでスマホをお忘れなく。

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グッズも可愛いのが色々ありましたが、これだ!というものがなかったので何も買わずじまい。
ミニチュア食器のガチャガチャは大変迷いましたが、最終的にゴミになると判断してやめました。
まあ1回くらいやってもよかったかも。

同じフロアのカフェメニューがムーミンコラボしていてとっても心惹かれましたが、次の予定があったので断念して、他の階のカフェでサラダカレーボウルみたいなものを頼んでみたところ、でかいボウルにたっぷり入った野菜の下にご飯が……ない。
ちょっぴりキーマカレーがかかったただの野菜サラダでした。
さすが六本木ヒルズ。

駅への途中で寄ったチョコレート屋さんで、なんかヒルズな気分になって一粒350円のチョコレートを4粒買って悦に入っていたら、「ご試食いかがですか」とマカロンが丸々一個出てきてビビった。
これ、やっぱり350円位しますけど、ホントにいいんですか……。
もちろん、んまかったけど、どうせならゆっくり落ち着いてチビチビ食べたかった。←庶民
さすが六本木ヒルズ。

引き続き秩父宮でサンウルブズの試合を観てきましたが、それはまた別記事にて。


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国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅 [美術館/博物館]

桜も咲いたことだし、社内ニートの特権を駆使して、東京国立博物館で開催中の特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」に行ってきました。

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上野駅改札からすごい人です。
何事かと思うほどの人人人です。
そうか、子供たちが休みに入ったというのもあるのね。

トーハクも平日とは思えないほどたくさんのお客さんが来ていました。
激混み必至の東寺展始まった直後だからか、桜の時期だからか。
八割方は高齢者の皆さんです。
日本の経済は高齢者の皆さんにいかにお金を使っていただくかにかかっていると改めて思いました。

さて、東寺展です。
恒例の春の仏像祭りです。

私は普段は音声ガイドを借りないのですが、今回は佐々木蔵之介さんということで借りてみました。
情報満載で声明も聞けて大変素晴らしいです。
素晴らしいことは間違いないのですが、なんというか、どう見るかを教えてもらうと教育的鑑賞になってしまって、自分の自由な感覚で見るということができなくなって、とても充実してはいたのですけれど、ほとんど感想がない。。。
時間と体力に余裕があれば、1巡目はパネル含めて説明なしで、2巡目は音声ガイドとともに、というのが理想的かもしれません。

以下、少ない感想。

「八部衆面」
とても個性豊かな立体的なお面。表情がいい。

展示のクライマックスはもちろん立体曼荼羅の仏像群です。
東寺講堂の立体曼荼羅を構成する全21体中15体がお出まし。
今頃東寺はずいぶんと寂しいことでしょう。
仏の教えを妨げる悪鬼どもよ、東寺を攻めるなら今がチャンスだ!

本展示の目玉、もはやアイコンと言ってもいいのが、日本一のイケメン仏として名高い帝釈天様です。
なんと、フラッシュなしの撮影可という大盤振る舞い。
さすが、トップアイドルは違う。

では心置きなく……

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横顔も凛々しい。。。
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相変わらずのイケメンぶりでした。

明王様4体もそれぞれに個性的で素晴らしかったです。
よくぞ東京までいらしてくださいました。
ありがたや~。

吟味を重ねて買ったお土産は帝釈天リングノートです。
画像だとわかりにくいですが、表紙は3Dの立体写真。

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中はこんな感じ。
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スピリチュアル自己啓発な自分☆ノートとかにおススメです。たぶん。

ちなみにこちらは以前ボス1がお土産で買ってきてくれた帝釈天フィギュアキーホルダー。
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ボス1は空海フリークなので、デスク前には曼荼羅が貼ってあります。
この特別展にもやっぱり行くのでしょうか。
以前、別の空海展に娘さんを誘ったら「空海はちょっと……」と断られたそうです。

腹が減ったので一度会場を出てお昼を食べましょう。
……と思ったら、レストラン1時間待ち!
バーガーやたこ焼きで済ませることもできたのですが、私は今日は普段食べる機会のない麺を食うと決めていたので、待ちましょう。
受付すれば順番が近づくと電話で知らせてくれるサービスあり。ありがたい。

待っている間、特別開放中の庭園を散策しましょう。
ソメイヨシノの他にも様々な品種の桜が植えられています。
今はエドヒガンというしだれ桜が見頃になっていました。

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ようやくレストランの順番が来たので待ちに待ったお昼を食べます。
五目つゆそばです。これを食べると決めていたのです。
ああうまい。腹が減りすぎて物足りないくらいだ。

お昼の後はミュージアムシアターへ。
特別展に合わせて「空海 祈りの形」が上映中です。

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こちらの撮影用画面をSNSに投稿するとステッカーがもらえるらしい。
ワシはめんどくさいのでやらんが。

この映像を見てから特別展で実物を見る、という順番も良さそう。

もう一度、特別展の会場へ戻り、気が済むまで仏像を拝んだので、トーハクはこの辺でお暇いたしましょう。

せっかくなので上野の桜……の騒ぎを見て行きましょう。
いやー、いるわいるわ、桜を見てるのか人を見てるのかわからないほどの人の波です。
しかも半分以上が外国人観光客。
流暢な日本語で「写真撮ってもらえますか」と頼まれたり。
スマホの画面が中国語だったので外国からのお客さんだと知る。

両サイドのブルーシートエリアもまた面白い。
なんかもう、桜を見るとかではなく「花見」という名のアウトドアイベントだよね。
段ボールを使ったテーブル技が見事。
ポイントは荷物やヒザを中に入れられるように手前側に口を開けて並べることですね。
考えた人、賢い!
そうなっていないグループ、来年は経験を生かすのだ!

花見の騒ぎも堪能し、色々面白かったです。

まあしかし、なんだね。
会期始まってすぐなら空いてるかと思ったけど、4月2週目くらいの方が空いてるのかも。
一つ学びました。メモメモ。



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奇想の系譜展 [美術館/博物館]

雨の日曜日に東京都美術館で開催中の「奇想の系譜展」に行ってきました。

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入ってすぐに若冲ゾーンなので、ここでだいぶ人の流れが滞りますが、それを過ぎれは割と快適に鑑賞できます。
以下、気になったものなど。

若冲は近年大人気で出展機会が多いため、他の展示で見たことのある絵が多かった。
いいものは何度見たっていいけれど、とにかく人が多くてなぁ。。。

「糸瓜群虫図」 若冲
以前にも見たことがあるけれど、改めていいですね。
ウォーリーを探せ!的に虫を探すのも楽しいし、糸瓜の実や葉が虫に食われてたりするのがまたいい。

「唐獅子図」 蕭白
有名な作品ですね。
ちょっと困ったような表情の右の獅子と、犬がじゃれて遊ぶようなポーズの左の獅子。
勢いがあるけどどこかカワイイ。

「仙人図屏風」 蕭白
怪しげな仙人を書かせたらこの人の右に出る者はいないんでないかと。

「龍図襖」 芦雪
左の昇龍もいいけれど、右の雲龍はまるで雲を引き裂くシューッという音が聞こえてきそう。

「群猿図襖」 芦雪
自宅にこういう襖があって猿たちを一匹一匹ぼへーっと眺めるのいいなぁ。

「白象黒牛図屏風」 芦雪
白象の上に小さなカラス、黒牛の足元に白い子犬。
でろーんと横座りになったこの子犬が可愛くてなぁ。
思わず缶バッジ買ってしまった。

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「なめくじ図」 芦雪
すごくシンプルなナメクジと、その這った後が薄墨でうにゃうにゃうにゃって描かれているだけなのに、なんだかとても心惹かれます。

「牧童図」 芦雪
牧童の体が半分、牛の体に溶け込んでいるように見えて、牛の手前にいるのか、向こうにいるのか、一体化しているのか。

「方広寺大仏殿炎上図」 芦雪
こういうのテーマにするのって珍しくないんですかね?
妖しい魅力に引き込まれる掛け軸です。

「山姥図」 芦雪
いやはや見事なやまんばです。
将来、中途半端に小汚いばあさんになるくらいなら、いっそこれくらいの立派なやまんばになりたいと思ってしまいました。
そして山の中で金太郎を育てる。

「妖怪退治図屏風」 伝・岩佐又兵衛
妖怪があんまり怖くないのがいい。

「寒山拾得」 山雪
寒山拾得の絵はおしなべて好きです。意味不明なところがいいです。

「達磨図」 白隠 永明寺
ほぼ白目なのにすごい眼力。
めぢから、じゃなくて、がんりき。

「蛤蜊観音図」 白隠
みんな漫画のような顔をしています。
頭にタコとかイカとか乗ってます。
そしてなぜハマグリなのか。
ツッコミどころがありすぎる。

「布袋図」 白隠
こんな下卑た笑顔の布袋様、見たことないです。


続いて鈴本へ行きましたが、それはまた別記事にて。





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大報恩寺展 [美術館/博物館]

国立博物館で開催中の特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」を観てきました。

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(クリックすると大きい画像が見られます)

日曜でしたが、夕方であまり天気が良くないこともあってか、混雑というほどの人はいなく、文書の類も含めてゆっくり鑑賞できました。
通常の特別展の半分の広さで展示総数が少なく、私としてはこれくらいの規模の方が疲れなくて有難い。
仏像メインの展示です。

目玉は快慶作の十大弟子立像。
いいよね、こういうキャラ立ちした群像って! モエるよね!

私は解説を見ながら or 聞きながらの鑑賞はあまり好きではないので、特別な場合を除いて音声ガイドは借りないし説明パネルも見ないのですが、目録の裏にある十大弟子一言メモはコンパクトかつどことなくユーモアがあってよかった。
まずは予備知識なしで一通り見てから、目録の裏にある十大弟子一言メモを読みながら改めて回ると面白いですよ。

以下、その一言メモを引用しつつ、私の感想を。

舎利弗 智恵第一
「頭脳明晰、聡明さでは誰にも負けません」
正面から見上げると目が合うのがたまらない。

目犍連 神通第一
「いざという時は、超能力が使えるのです」
マジで!? 一番枯れた風情。

大迦葉 頭陀第一
「清貧をつらぬいて日々修行に励みました」
歯がないというのは清貧の表現なのか。

須菩提 解空第一
「何事にも執着しないことこそ、真理です」
言われてみれば一番ノーテンキそうではある。

富楼那 説法第一
「どのような人でも説得してみせましょう」
強情そうな目がいい。

迦旃延 議論第一
「教団きっての理論家で、問答が得意です」
若いころは厳しかったけど年取って少し丸くなった感じ。

阿那律 天眼第一
「眼は見えませんが、心の眼で見通せます」
何かをあきらめたような目つきと、まるで自分の右手を供物として捧げるかのようなポーズが何とも言えず魅力的。
一番心惹かれた。

優婆離 持律第一
「基本に忠実、戒律を守ることが重要です」
竹中直人を酒屋のオッチャンにした感じ。

羅睺羅 密行第一
「綿密に、隅々まで怠らずに精進しました」
なんとも特徴がない。

阿難陀 多門第一
「お釈迦様の話を一番たくさん聞きました」
アナンダ君一番初々しい。

ご本尊の釈迦如来坐像の光背が床に描くシルエットが幻想的でとても綺麗だった。

「天王および羅刹立像」は小ぶりで手足が欠けているものの、筋肉の表現が生き生きとして躍動感がある名品。

こちらの如意輪観音様は如意輪観音としてのなげやり感がちと物足りない。
「衆生とかどーでもいーんですけどぉ」みたいなのが好きです。

最後の聖観音様のみ撮影可能。
まあ一応撮っとくべ。

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グッズも充実しているので必見。
十大弟子の徳目をモチーフにしたピアス・イヤリングは品切れ続出。
富楼那のムーンモチーフピアスが残ってたら買ってたかも。

秀逸なのは聖☆おにいさんとのコラボグッズ。
ブッダ「みんなめっちゃ盛れてる…!」(写真加工アプリより…!)
イエス「私も快慶さんに盛ってもらいたい…」
というイラストのTシャツやらキーホルダーやら。
しかもその下に、めっちゃかっこよく並んでる十大弟子一筆箋に「快慶さんに盛ってもらいました☆」と書かれてディスプレイされているのが効いてる。
ナイス、ミュージアムショップ。

私はその十大弟子集合写真と、やや上からのアングルが思いがけずカッコいい迦旃延のポストカードを買って帰りました。
聖☆おにいさんグッズも、小さいサイズのクリアファイルがあれば買ったんだがなぁ。

帰りに上野公園の広場で開催されていたイベントでマリンバの演奏をちらっと見て、宮城県のテントでラフランスを1玉200円で買って、なんかレーザー光線みたいなの見て、フェルメール展のえらい行列を横目で見て(なぜ日本人はこんなにもフェルメールが好きなのか?)、タンメンを食べて帰りました。

なぜか度々思い出すのは「タンメンうまかったなぁ……」ということです。


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