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第15回COREDO落語会 [落語]

日本橋へ行くのだからついでにと、オープンしたばかりの高島屋新館に行ってみました。
お昼前でも人がいっぱいで、レストランには20~30人くらい並んでいる。
面白そうなお店、おいしそうなお店、色々ありましたが、とにかく人がいっぱいで見る気になれず、とりあえず三か月後にまた来よう、ということで早々に退散。
海鮮丼のつじ半は雨にも関わらず相変わらずの行列で、結局いつものごとく伊勢廣に落ち着きました。
やっぱりうまいです、伊勢廣の焼き鳥丼。全然胃もたれしない。

その後、エクセルシオールで友達と不毛な政治談議をして、時間が来たのでCOREDO室町へ。

開口一番はきいちさんの「真田小僧」。
この子の行く末が恐ろしいやら頼もしいやら。

続いて小南師匠の「そば清」。
アルミのお弁当箱が梅干しで溶ける解説はいつまで通用するのかなぁ。
私は辛うじてアルミのお弁当箱を知る世代です。

今回の目玉は小朝師匠の「柳田格之進」。
グッドエンドとバッドエンドの両方をやってくれたんだけれども、大元の話はどっちなんだろうか?
大元がグッドエンドなら別にそれだけやればいいような気もするのだが。

中入り後は鯉昇師匠の「宿屋の富」。
鯉昇師匠お久しぶりです! 相変わらず味わいがあって大好きです。
妄想系のこのネタも好きです。

トリは昇太さんの「茶の湯」。
昇太師匠ではなく、つい昇太さんと呼んでしまうキャラ。
ご隠居を演じてもどこか子供のように見える昇太さん。

次回のCOREDO落語会も大人気のようで、会場事前販売が完売していました。
私は12月の日曜の夜に遠出したくなかったのでやめておきました。


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柳家小三治独演会(そして野音へ) [落語]

松戸市民会館の柳家小三治独演会へ行ってきました。
同じ会場の先週の三人会にくらべて圧倒的に年配の男性が多い。
若干客層が変わるのが面白いですね。

まずは一琴さんの「道灌」。
最近どこかで聞いたばかりのような気がするんだけど思い出せない。誰だったかな。

続いて小三治師匠の「転宅」。
美人に「お前さん」なんて言われてのぼせ上ってしまう泥棒の可愛いのなんのって。

仲入り後は再び小三治師匠。
昨年の病気の話やら京都の修学旅行の話やら話し続けて一時間。
終了予定時間の3:30を大幅に超えて4時を過ぎてもまだ落語が始まらない。
私はこの後、日比谷で別の用事があって、そろそろ出ないと間に合わない。
しかし師匠はまだ同窓会の話をしている。
ようやく落語が始まったのが4:05頃?
あ、遅刻決定。もういいや、こうなりゃとことん付き合いましょう。
そうあきらめたものの、やはりどうしてもそわそわして噺に身が入らない。
しかもよりによってネタが「長短」。
気の長い長さんと気の短い短七っつぁんのちぐはぐな掛け合いがおかしい噺なのですが、短七っつぁんでなくともちょっとイラっとするようなのんびりした長さんの話し方に、「巻いて!巻いて師匠!」と心の中で叫ぶ。
結局終わったのが4:20頃で、急いで会場を飛び出しました。

わかっちゃいたけど、小三治師匠の後に用事を入れるときは要注意だと改めて思いました。


小三治師匠の後、急いで日比谷野音のH ZETTORIOへ。
席に着いたときはすでに開始15分経っていました。
Mくんは相変わらず子供あしらいがうまい。
子供たち「がんばれー!」
Mくん「はいよ!」
僕もMくんみたいになりたい! とピアノを習い始めた子が結構いるんじゃないかと。
熱いちびっこファンは男の子の方が多い印象です。

スペシャルゲストあり、プロジェクションマッピングありと、賑やかで楽しいライブでした。
気温もちょうどよくて、風が気持ちよくて、私は飲まないけれどビールとか飲みながらだと最高でしょうね。

盛りだくさんな一日でした。


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気になる三人かい・・・ [落語]

松戸市民会館で開催の「気になる三人会・・・」に行ってきました。
白酒さんがさんざんネタにしていた駅からの微妙な距離とまろやかな効きの冷房はそれほど気にならなかったけど、座席が狭い上に座面がものすごく座りにくいのが辛かった。来週も行くんだが……。

まずはじゃんけんさんの「まぬけ泥」。
なにやら微笑ましい泥棒の話。

そして白酒さんの「代脈」。
そういう題目の噺だということを、中入りでトイレに並んでいるときに後ろの人の会話で知った。
へー、そうなんだー。

中入り後は一之輔さんの「天狗裁き」。
この噺すきーー。
入れ子の中にマトリョーシカが入っているような不思議な構造の話です。
アーバンパークラインの話と海外旅行の話も面白かった。さすが噺家の奥さん。

大トリは喬太郎さんの、まさかの「死神」。
爆笑ネタも最高だけど、こういう聞かせる話も上手いんだなぁ。さすがだなぁ。
死神が雰囲気あってとても良かった。
「お前さん、千両で命を売ったのか。オレは相場はわからねぇが、そいつは高いのかい、安いのかい」
イヒヒヒヒ、とは笑わないのだけれども、そんな笑い声が聞こえてくるよう。
幕切れも良かった。唸った。


帰りの電車で近くの女の子二人組がおしゃべりをしていて、どうせ男の話か友達の噂話だろ、と思ったら、幼い日の悟飯くんがピッコロさんに懐く話を熱心にしていて好感度急上昇だった。


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喬太郎・白酒 二人会 [落語]

サンパール荒川で開催された「柳家喬太郎・桃月庵白酒 二人会」に行ってきました。

前座はひしもちさんの「転失気」。
「当寺に十三代伝わる転失気でございます」「伝わりましたな!」がなんか好きです。

続いて白酒師匠の「お化け長屋」。
短気者とのやり取りで杢さんがしどろもどろになっていくのがホントおかしい。

仲入り後は太神楽の勝丸さん。
たまに失敗するのはネタの一部なのか、調子が悪かったのか。

大トリは喬太郎師匠の「夢の酒」。
マクラは日本橋で聞いたのと同じヨーロッパ遠征の話でしたが、何度聞いても笑える。


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第十四回COREDO落語会 [落語]

第十四回COREDO落語会に行ってきました。
昼夜居続けです。

少し早めに着いて、近くのお手頃なシンガポール料理の店でラクサっちゅー麺をいただく。
味の半分がココナツミルクで、3割が辛さで2割が塩気って感じでした。
米粉麺は結構太い。ちゃんぽん麺くらいある。
悪くはないが、また食べたいというほどでもないかなぁ。

で、落語。

前座はきいちさんの「金明竹」。
今風のなかなかのイケメンですね。

続いていきなり一之輔さん登場。
ネタは「青菜」です。
タガメの嫁が押し入れから出てくる恐怖!
さすがの一席でした。

すでにだいぶお腹いっぱいのところにダメ押しの喬太郎さん。
ネタは「お菊の皿」。
お菊アイドル伝説。
なんというか、こういうSFというかほとんど妄想の世界がリアルに語られる落語の世界って本当に素晴らしいと思うのよ。

トリは花緑さん。
休憩を挟んでいるとはいえ、勢いのあるエース級二人が続いた後って、さぞややりにくかろうと気の毒になります。
「中村仲蔵」はじんとくるいい噺ですが、花緑さんはちょっと説教臭いね。。。

以上で昼の部終了。
日本橋三越の地下で急いで買い物をして、ゆっくりお茶する間もなく夜の部へ。

前座はひしもちさんの「元犬」。
これもファンタジーな話だよね。

そんでもって昼夜お疲れ様ですの喬太郎さんの「小言幸兵衛」です。
よくしゃべる大家です。
仮定の話がだんだんと事実にすり替わっていきます。
営業やったら相当成績がいいと思います。

続いて白酒さんの「付き馬」。
これまただんだんとそんな気がしてくる系の口のうまさ。
こっちは営業っていうか詐欺師だね。

トリは権太楼さんの「不動坊火焔」。
浮かれた男のふろ場での妄想っぷりがいい。
後半のチンドン屋のけなげさよ。

昼も夜も豪華な顔ぶれで、どっちも聞きたい! と張り切って行ったのだけれども、やはり昼夜通しは私の集中力がもちませんでした。
それぞれ別の日に昼の部で聞きたかったなぁ。もったいない!
地方から上京する身としては夜ではなく昼にやってほしい。
終わるころには三越閉まっちゃうんだものー。


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小三治独演会@日本橋 [落語]

小三治師匠の独演会に行ってきました。
お久しぶりでございます。

まずは、はん治師匠の「子ほめ」。
もしかしたらはん治師匠の古典落語を聞くのは初めてかもしれない。

続いて小三治師匠の「野ざらし」。
八五郎が釣りをしながら女の妄想をする場面がいいよねぇ。
周りの冷ややかな目が効いてるんだよねぇ。

仲入り後、再びの小三治師匠はひたすらしゃべる。
話題があっちへ飛び、こっちへ飛びしてひたすらしゃべる。
なんかもう、小三治師匠くらいになると、何を話しても味がある。
その姿を見ているだけでなんかいい。
と、たぶんみんな思ってる。
最後、「ちはやふる」をやって終了でした。

いきなり初めての人が来ると面食らうかもね。

以下、自分のための備忘録。
漱石は三代目小さんが好きだった。小さんが話すと小さんが消えて、登場人物だけがそこに現れる。
これってノンフィクションも同じだよなぁ。
出典を知りたい。


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鈴本 3月中席 夜の部 [落語]

仕事を休んで上野へ行ってきました。

暖かくなると虫だけでなく、人間もどこからともなく湧いて出てきます。
平日なのに上野公園にはたくさんの人がいました。

私が行ったのは午後3時過ぎだったので、シャンシャンの整理券配布は当然終了しています。
本日は11時で配布終了だったそうです。
タイミングが合えば見てみたいなぁ。

開園前にはここに整理券目当ての遥かなる行列ができるのでしょうね。。。
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上野公園にはたくさんの外国人観光客がいて、ナニ桜か知らないが早咲きの桜を背景に熱心に写真を撮っていました。

少し時間があったのでカフェでパンケーキとカプチーノを頼んでみた。
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ふわふわパンケートということでおすすめされたのだが、食感はふわふわというかもっちり。
パンとかケーキの感じはまったくなく、歯ごたえはむしろウイロウとか求肥に近い。
これは、あれだね、失敗作だね?
味は悪くないのでそのまま食べましたがなんだか腑に落ちない。

お皿を下げに来たマネージャーらしき人に「多かったですか?」と声を掛けられたので、量の問題じゃねぇよ、と心の中でツッコミを入れつつ思い切って「あの、ふわふわパンケーキって聞いてたんですけど、ふわふわというか、もっちりですね」と言ってみたら「もっちりでしたか。ありがとうございます」と流された。
私としては感想を述べたのではなく、遠回しに不信感を表明してみたのだけれども……まあいいか。

この店には以前にも一度入ったことがある。
その時一緒だった人は彼氏と別れる寸前の状況でそのことで頭がいっぱいだったので、私が何を言っても上の空で話はすぐに彼氏のことに戻ってしまい、彼氏はあきらかに心が離れている状態で彼女もそれはわかってはいるのだけれども意地で別れたくないといった感じで「どうしたらいいと思う?」とか聞かれたって、心が離れちまったもんはしょうがねぇだろ、さっさと別れろ、と思いながらピザを食ったことを思い出した。

どうもこの店とは相性がよくないらしい。
悪い店ではないんだがなぁ。
三度目の正直はたぶん、ない。

で、別に私はういろうパンケーキを食べに上野へ来たのではなくて、鈴本へ落語を聞きに来たのでした。
夜の部は白酒師匠の25周年記念公演です。
ちょうど芸術選奨新人賞を受賞されたところで、とてもタイムリーですね。
等身大パネルも置いてありました。

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前座は乃ゝ香ちゃんの「子ほめ」。今日も可愛かったが、前髪がすごくジャマそうで気になるから止めた方がいいと思うぞ。

志ん吉 「不精床」
アサダ二世 奇術
志ん陽 「代書屋」
燕路 「あくび指南」
正楽 紙切り
白鳥 「座席なき闘い」
馬石 「鮑のし」
ぺぺ桜井 ギター漫談
百栄 「桃太郎」
扇家社中 太神楽曲芸
白酒 「幾代餅」

白酒師匠はやっぱり面白かった。
清蔵の声が変わるのは独自の演出なんでしょうか。あれ、すごいおかしくて好き。
大笑いするおかみさんと親方を見ていると、なんだかこっちまで腹を抱えて笑った気になります。
笑えて最後はすっきり気分が良くなるいい噺でした。

土日も行きたいなぁ。
でも5時半開演8時40分終演は遠方からはちょっとしんどいのよ。


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鈴本 正月二之席 昼の部 [落語]

久々に寄席に行ってきました。
12時開場となっていますが、私が到着した11時半頃にはすでにお客さんを入れ始めていました。
一之輔さん人気ですねー。
立ち見も出る満員御礼でした。

前座の乃ゝ香ちゃんは現役の大学4年生だそう。しかもカワイイ!
ネタは「元犬」でした。

一蔵 「猫と金魚」
若くてきれいな塾長の話が面白かった。

ダーク広和 奇術
衣裳の印象がだいぶ変わりましたが地味面白いのは変わらない。

はん治 「妻の旅行」
たまんない。おかしい。大好き。人形のくだりが特に好きです。

馬玉 「幇間腹」
鍼は抜けたのだろうか……。

米粒写経 漫才
47都道府県ネタがすごい。

三三 「釜泥」
だいぶ正蔵&三平兄弟をネタにしていましたが、きっと仲良いんでしょうね。

歌武蔵 相撲漫談
相撲ネタが豊富なこのご時世、どこまでホントかわからないけど面白いからいいんです。

のだゆき 音楽
独特の雰囲気ですよね~。なごみます。

燕路 「安兵衛狐」
夜だけ現れる美人で若いかみさんというのは男のロマンではあるまいか。

ニックス 漫才
どういう事情か知らないが、あっという間に引っ込んでしまった。

歌司 漫談
師匠絡みの漫談でした。

扇遊 「たらちね」
頭のいい女はモテないという話(たぶん違う)。

二楽 紙切り
初めてのご注文かもしれない、という帆船が見事だったなぁ。

一之輔 「味噌蔵」
番頭さんのフィーバーぶりがもうたまらない。

大変楽しい時間を過ごせました。
夜の部も喬太郎さんが主任で面白そうなんだけど、ぶっ続けはさすがにしんどいのでおとなしく帰りました。
そして風邪をもらいました。
ゴホゴホ。



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喜多八師匠 [落語]

柳家喜多八師匠の訃報を新聞のお悔やみ欄で知りました。
とてもとても、とても残念です。

66歳とまだまだお若かったので、高齢の大御所のように「いつまで聞けるか分からないから今のうちに……」という心構えがまったくなかったし、落語会の予定もたくさん組まれていたようなので、まさかこんなに早くに亡くなってしまうとは思いもよりませんでした。
病弱ネタでよく笑いを取っていましたが、本当にお体が弱かったのですね。。。

好きな噺家さんはたくさんいますが、喜多八師匠は私が最も多く落語を聞いた噺家さんでした。
これからさらに年齢を重ねて、古典の名手としてますます磨きがかかっていくのだろうなぁと楽しみにしていたのですが。

渋〜い声のお役人とか、調子がいいけど憎めない男とか、ホント絶品でした。
喜多八師匠との出会いの一席、「あくび指南」をもう一度聞きたかった。

ご冥福をお祈りいたします。
ああしかし、それにしても、残念でならないのです。



落語教育委員会 in 鈴本 [落語]

鈴本の落語教育委員会に行ってきました。

以下、単なる備忘録。

緞帳が上がって羽織袴の3人が並んでいる。
とざいとーざーいーー
と、口上が始まるのかと思いきや、唐突に「恋するフォーチュンクッキー」が流れ出す。
おもむろに踊り始める喬太郎師匠、歌武蔵師匠。
真ん中の喜多八師匠はじっと耐えるような表情で座ったまま。

体の大きなお二人は実に楽しそうに踊ってらっしゃる。
私も以前に機会があってこの踊りを覚えたけれど、私より断然うまい。
さすが芸人さん。たしか噺家さんは日本舞踊のお稽古もするんですよね。

喜多八師匠はなんで踊らなかったかと言うと、覚えてこなかったんですって!
宝塚好きなのにねー。(関係ない?)

鏡太さん
「熊の皮」

喬太郎師匠
「あのころのエース」

歌武蔵師匠
「後生鰻」

喜多八師匠
「文七元結」


文七元結は歌舞伎で何度も観ていて(落語が元ですが)、話をよく知ってるはずなのになかなか題名が出てこなかった。
左官の長兵衛がからっけつになって帰ってきて、お久がいない、というところで、私の頭には菊五郎演じる長兵衛が女房のずるずるの着物を着て行く姿やら、女房が枕屏風から頭だけ出している姿やらは鮮明に頭に浮かぶのに、何の話だったか一向に出てこない。
吾妻橋で身投げの若い者が出てきたところでようやく「文七元結」だと分かる始末。

ともかく。
後味の良い、気持ちのいい噺です。
喜多八師匠で聞けてよかった。

帰りにはこんなのが出てました。
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